試合レポート

【近畿学生】奈良学園大が開幕3連勝!期待の変則右腕が勝利に導く

2024.04.13


8回表に3ラン本塁打を放った小田 渉斗(奈良学園大)

4月12日、奈良学園大が6対2で大阪公立大を下し、開幕3連勝を飾った。

先発を任されたのは矢川 幸司郎日本航空石川=2年)。独特なフォームからスリークォーターとサイドスローを使い分け、インステップで多彩な球種を投げ込む変則右腕だ。小学4年生で投手を始めた頃から今の投げ方だったという。

「ストライク先行でテンポ良くいけたと思います」と7回を投げて、4安打1死球5奪三振で2失点。先発としての役割を十分に果たした。

高校3年生の春に右肘を痛め、最後の夏も投げることができなかった矢川。大学入学直後も怪我の影響を引きずっていたが、今年に入ってオープン戦で結果を出すようになり、今春にリーグ戦デビューを飾った。新たなエースとして、今後も頼りになりそうだ。

打線は1回表に一死二、三塁から4番・森 大輔(2年=市立和歌山)の中犠飛で先制すると、同点に追いつかれた直後の5回表には二死一、二塁から7番・吉岡 裕希(3年=星稜)の左前適時打に相手の失策が絡んで2点を勝ち越す。

5回裏に1点差とされたが、8回表には二死一、二塁から3番・小田 渉斗(2年=駒大苫小牧)が右翼にリーグ戦初本塁打となる3ランを放ち、大きな追加点を挙げた。

1年秋から中堅のレギュラーを掴んだ小田だったが、前節の大阪観光大戦では9打数1安打と低迷。この日もバント失敗や併殺打など苦しい結果が続いていた。「個人の結果が全然出てなくて、何とかやれることはやろうという気持ちで臨んでいて、出たのがホームラン。やっと出たという感じです」と安堵の様子だった。

「一本出てくれたら固め打ちしてくれる子なので、ノッてくれたらと思います」と酒井 真二監督は今後の活躍に期待を寄せる。

期待の若手が活躍して白星を掴んだ奈良学園大。2020年秋以来の優勝に向けて勢いのつく勝利となった。

7回2失点と好投した奈良学園大先発の矢川 幸司郎

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この記事の執筆者: 馬場 遼

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