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投手未経験のマネージャーが153キロ右腕のドラフト候補に 東北福祉大の小林禅の目標は大卒プロ

2024.04.12


小林禅(東北福祉大)

東北福祉大にいる異色のドラフト候補が、リーグ戦デビューを心待ちにしている。小林 禅投手(4年=佐久長聖)。身長188センチの長身から最速153キロの速球を繰り出す本格派右腕だが、投手歴は1年半にも満たない。

佐久長聖時代は外野手で、ケガの影響で途中からマネージャーに転向。東北福祉大にもマネージャーとして入部した。しかし2年生だった一昨年秋、遊び感覚でボールを投げると東北福祉大野球場のスピードガンで140キロ台を連発。後日、キャッチボールで肩をつくってから投げると、驚異の151キロを計測した。

投手未経験で、マネージャーを務めていた時期は練習やトレーニングを一切していないにもかかわらず、いきなり大台を突破。その豪速球は指導者の目にも留まり、投手転向が決まった。昨年は公式戦登板こそならなかったものの、練習試合では150キロ台を何度も計測し、11月下旬の「あの夏を取り返せ~全国元高校球児野球大会2020-2023~」では最速152キロをマークして注目を集めた。

今オフは「今の状態でも球速は十分出ているから、変化球の質を上げよう」と課題を設定し、ひたすら投げ込みを行った。その結果スライダーでカウントを取れるようになるなど、投球の幅が広がったという。実戦が始まってからはBチームが主戦場になっているが、球速は安定しており、春先から自己最速の153キロを立て続けに計測している。

3月下旬に開催された東北地区社会人・大学野球対抗戦では日本製紙石巻戦に4番手で登板し、最速151キロをマーク。この日は5与四球と制球を乱し、本人が「今日は良い部分がなかった」と振り返るように課題を露呈しながらも、ピンチはしのいで2回無失点と粘投した。苦しい投球内容となったマウンドでも時折笑顔を見せた小林は、「投げることが楽しいので」と声を弾ませる。

以前の取材で「全部、全力で、素直に、野球をやります」と話していた小林。目標は大卒でのプロ入りだ。まずはチーム内でアピールし、今春のリーグ戦デビューを目指す。

東北福祉大は投手層が厚く、小林のほかにもブレイク候補が多数控えている。恵まれた体格から速球を投じる伊藤 佑悟投手(4年=菰野)、高校時代に甲子園で150キロを計測した滝口 琉偉投手(3年=日大山形)らリーグ戦未登板の逸材にも期待が高まる。NPB選手を続々輩出している東北福祉大に今年も注目だ。

(取材=川浪康太郎)

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この記事の執筆者: 川浪 康太郎

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