高校日本代表候補の合宿がスタート!「折れる怖さが…」と選手たちは木製バットに苦戦
ランニングする選手たち
4月4日、関西で行われている高校日本代表一次候補の合宿がスタート。
昨年は高校日本代表初の世界一を達成。注目度が上がっており、テレビ、新聞、雑誌、ネットなど多数のメディア、NPB球団スカウトなど多くの野球関係者が集まり、井端弘和代表監督も視察。14時から練習が始まった。
初日は基本的なアップを終えると、投内連係、シートノック、フリー打撃という順番で行われた。投手陣はフリー打撃の間に投球練習を行った。
打撃練習では正林 輝大外野手(神村学園)、石塚 裕惺内野手(花咲徳栄)、吉川 勇大内野手(青森山田)とドラフト候補として注目されているスラッガーたちは木製バットにかかわらず、長打性の打球を飛ばすことができていた。
ただ打球が飛びにくい新基準バットを使っている選手たちにとって、木製バットの扱いは難しいようだ。正林は「普段、木製バットを使って打撃練習はやりません。だからいつもより全然ミートできていないですし、金属バットと違って『折れる』というのが怖かったです」と語る。明豊の石田 智能内野手(明豊)は「自分は健大高崎戦後、(日本代表候補)選ばれる話を聞きましたので、戻ってから練習してきましたが、やはり折れる怖さがありました」とこぼす。
その他の選手たちに聞いても同じ答えで、ミートするのは難しいが、弾きが良いので、芯で捉えることができれば、新基準バットよりは飛ぶ手応えを感じている選手もいた。
初日の練習を振り返って小倉全由代表監督(元日大三監督)は「(我々は各校から選手を)預かっている身なので、自分たちの良いところを出してよとお願いしました。1人1人見ていくと、みんな良いもの持っているなと思いながら見ていました。そして一つ返事にしても、『はい!』と良い返事をしますし、頼もしさがあります」と選手たちの動きや内面を評価していた。
小倉監督は練習中から選手たちに積極的に声をかけたり、とにかくグラウンドを動き回って観察している。じっと見守る事が多かった過去の首脳陣と比べると違いがあった。
「意識しているわけではなくて、三高(日大三)とやっていることは一緒なんですよ!」
代表になっても、小倉スタイルで選手たちとの距離を縮めている。
2日目は合宿のメインイベントである紅白戦が行われる。小倉監督は選手たちに求めることについて
「初日は打者を中心に見ていたので、投手も見られます。
紅白戦ではサインを細かく出すよりも、自分たちで一番良いものを出して見せて欲しいと思っています。走れる選手はどんどん走ってほしい」とコメント。
正林は「良い投手と対戦できるので、結果よりも内容を求めていきたいです」と意気込んだ。
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