試合レポート

昨年、大学選手権出場の花園大がコールド発進!京都国際など近畿の実力校の主力選手が集まる理由【京滋大学野球】

2024.04.02


7回1失点と好投した花園大先発の森田大翔

2季ぶりの優勝を目指す花園大がコールド勝ちで先勝した。

開幕投手を任されたのは森田大翔(2年=京都国際)。「周りから『いつも通りやれ』と言われていたので、気負いもなかった」と走者を出しながらも力強いストレートを投げ込み、3回まで無失点に抑える。

森田の好投に応えたのが、京都国際の先輩である3番二塁の植西龍雅(3年)だ。3回裏に一死一、二塁から低めのストレートを「ちょっと上がりすぎました」と言いながらもレフト線に落ちる適時二塁打となって1点を先制。「援護できて良かったです」と笑顔を見せた。さらに花園大は一死二、三塁から4番・櫻田大和(4年=尽誠学園)の2点適時二塁打で追加点を挙げる。

援護をもらった森田は4回表に適時打を浴びて1点を返されたが、その後は粘り強い投球を見せた。7回まで投げた森田は4安打、6四死球、7奪三振で1失点。「多少、もたつきとかもあったんですけど、それなりに内容の良いピッチングができたと思います」と自らの投球を振り返った。

昨年まで140キロ台前半だったストレートの最速は147キロまで向上。「自信を持ってストレートを投げられたと思います」と冬場のトレーニングの成果を示す開幕戦となった。

森田の粘投に応えるように6回に3点、7回に2点を奪った花園大は7回コールド勝ち。幸先の良いスタートを切った。

植西や森田といった京都国際の主力が花園大に進む理由として、スカウトを担当している奥本保昭コーチの存在が挙げられる。奥本コーチはかつて京都成章で監督を務めており、1998年夏の甲子園で準優勝した。京都国際の小牧憲継監督は京都成章時代の教え子だ。こうした縁もあり、ここ数年はレギュラー格の選手が数人、花園大に進学している。

今年は55人の新入部員を迎え、強豪校への道を着々と歩んでいる花園大。今後も大学球界を賑わせる存在となりそうだ。

この記事の執筆者: 馬場 遼

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