News

2年ぶり開幕投手の東克樹、「DeNAの絶対的左腕エース」になるための条件とは?

2024.03.24


愛工大名電時代の東克樹

2024年のプロ野球も開幕まであと僅かとなり、多くの球団で開幕投手が公表されている。

DeNAの三浦 大輔監督は東 克樹投手(愛工大名電出身)を開幕投手に指名した。東にとって2022年以来、2年ぶり2度目の開幕投手となる。

東はルーキーイヤーの2018年に11勝5敗、防御率2.45で新人王を受賞したが、肘の故障もあり以降は低迷。2019年〜2022年までの4年間ではわずか6勝にとどまっていた。しかし昨年は24試合に登板し172.1回を投げ、16勝3敗、防御率1.98と復活。最多勝と最高勝率のタイトルを獲得した。そのため今年の開幕投手に選ばれたことに驚きはない。

過去のDeNAの開幕投手では、2017年の石田 健大投手(広島工出身)以降、今永 昇太投手(北筑出身)、濵口 遥大投手(三養基高出身)そして東と、7年連続で左腕が開幕投手を務めている。今季、東が予定通り先発すれば8年連続となる。

しかし複数年連続となると、2017年と2018年の石田、2019年と2020年の今永の2年連続が最長で、長きにわたって左腕が絶対的な存在とはなっていない。

前身球団を含めて、それ以前の左腕では山本 省吾藤井 秀悟吉見 祐治野村 弘樹、古くは権藤 正利らが開幕投手を任されてきた。しかし3年以上連続で開幕投手を務めたことはなかった。

一方の右腕では、遠藤 一彦が5年連続、平松 政次が4年連続、さらには現在監督を務める三浦 大輔が4年連続と、4年以上も連続で開幕投手を任されてきた。いずれもその時代のエース投手たちであり、後に球団のレジェンドとなった。

東は球団史上初となる左腕として、ここから3年以上連続で開幕投手を任されることになるだろうか。それができれば球団のレジェンドに名を連ねてもおかしくない。

<DeNAの過去10年の開幕投手>
※2024年は予定

2014年:三嶋 一輝福岡工出身)
2015年:久保 康友
2016年:井納 翔一
2017年:石田 健大広島工出身)
2018年:石田 健大
2019年:今永 昇太北筑出身、現カブス)
2020年:今永 昇太
2021年:濵口 遥大三養基出身)
2022年:東 克樹愛工大名電出身)
2023年:石田 健大
2024年:東 克樹

〇関連記事
◆【開幕投手内定一覧】甲子園経験者は7人!優勝経験者は2人!
◆松井裕樹5年40億でパドレス入り、東克樹は300%UP…1995年生まれ主要選手の年俸事情
◆度会隆輝(DeNA)がレギュラー獲得へ! 活躍が難しい「高卒→社会人」出身者の希望の星となる!
◆DeNA正捕手争いが激化中! 大阪桐蔭出身・松尾汐恩が高卒2年目で3試合連続安打!
◆【一覧】セ・リーグ新人 最新状況

この記事の執筆者: 勝田 聡

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.19

【宮崎】日章学園、富島、小林西などが初戦を突破<県選手権大会地区予選>

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.19

あのスターたちも春季関東大会に出場していた!モノが違った8人の逸材たち【主筆・河嶋宗一コラム『グラカンvol.20』】

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?