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“江川二世”小川哲平(作新学院)、無念のセンバツ初戦敗退。高卒プロ入りへ向けての課題は「スピード不足」「単調な投球」、そして……

2024.03.23


小川 哲平(作新学院)※写真は過去の取材より

今大会屈指の好投手として注目された小川 哲平投手(作新学院)。神村学園との初戦は、かなり苦しいものだった。

まずストレート。最速145キロで、平均球速は138キロ。ウエイトが乗ったストレートは威力がある。しかし引っ掛けたボール球が多い。簡単にストライクが取れず、ボール先行になる投球が目立った。神宮大会では18回1失点に抑えた投球とはまるで別人だった。

コントロールが乱れた要因について小川は「相手打線は左打者が多く、カットボール主体の投球になった。そのため腕が横ぶりになってしまいました」と振り返る。投球フォームを見ると、腰の開きが早く、しっかりと肘が上がりきらない状態で、腕を振っているために、リリースポイントが乱れ、コントロールも安定しない。

変化球は120キロ後半のカットボール、110キロ台のチェンジアップ、110キロ台のカーブが中心。チェンジアップで神村学園の4番打者・正林 輝大外野手(3年)から三振を奪う場面もあった。小川自身も「チェンジアップで三振が取れたことは収穫だった」と手応えは感じていた。

強烈な縦変化があるわけではなく、基本的にコーナーを突くだけなので、打者からは狙い球が絞りやすく、威力ある直球も振り抜かれている。本調子ではないかもしれないが、ストレートのスピードは安定して145キロ以上を出した上でストライク先行、カット系の変化球は130キロ以上は求めていきたい。

センバツの投球が夏まで続くと、高卒プロは厳しいように感じた。

初戦の投球を振り返って小川は「気持ちの部分で一切引いたところはなく、冬場の練習で精神力を鍛えたのもあり、強気で攻められたところはありました。また、直球、変化球も同じフォームで投げるようにしたい。そして、夏までもわかっていても打たれない圧倒的なストレートを投げたい」と課題を語った。

今後も小川を評価している球団は、継続的にチェックを重ねるだろう。これから作新学院は春の栃木大会、勝ち抜けば春季関東大会が待っている。そこで小川はどんな変化を見せてくれるのだろうか。

<プロフィール>
小川 哲平(おがわ・てっぺい)
右投げ右打ち 投手
183センチ92キロ
小学校1年に野球を始め小学6年生時に日光市内のソフトボール投げの記録を50数年ぶりに塗り替える。

落合中時代、最速147キロを誇る速球派右腕として活躍。
ALL栃木のメンバーとして、文部科学大臣杯第12回全日本少年春季軟式野球大会日本生命トーナメントで準優勝を経験。
作新学院では1年春からベンチ入り
2年春の選抜では英明戦でリリーフ登板し、甲子園デビュー
2年夏 主力投手で準優勝を経験
2年秋 関東大会 2試合 14回無失点 防御率0.00
明治神宮大会 3試合  18回1失点 防御率0.50

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この記事の執筆者: 河嶋 宗一

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