今年は2年連続で青柳! 阪神開幕投手一覧
2024年のプロ野球も開幕まであと僅かに迫り、多くの球団で開幕投手が公表されている。
昨年のセ・リーグ王者で日本一にも輝いた阪神は、青柳 晃洋投手(川崎工科出身)が2年連続で大役を務めるようだ。岡田 彰布監督が青柳の先発を球団の激励会で公表し、「日本シリーズ第7戦から連投になるけど大丈夫か」と笑いをとったことも報じられた。
青柳は2021年と2022年に2年連続最多勝を獲得。昨年は初めて開幕投手の大役も任された。昨シーズンこそ規定投球回に到達せず8勝6敗、防御率4.57と不本意な成績に終わったものの実績は十分ある。
過去10年の阪神の開幕投手を振り返ってみると、2015年から2019年までメッセンジャーが5年連続で務めている。これは外国人投手としては、阪神のみならずNPBで最長の記録だ。
阪神で5年連続開幕投手を務めたことがあるのは、メッセンジャーと井川 慶(2002年〜2006年)のふたりだけしかいない。村山 実や江夏 豊、小林 繁といった球界を代表するような投手たちでも、到達できなかったのは少し意外かもしれない。
メッセンジャーの後は2020年が西 勇輝投手(菰野高出身)、2021年から2年連続で藤浪 晋太郎投手(現・メッツ=大阪桐蔭出身)、そして2023年からは青柳へとバトンが渡っている。
青柳は川崎工科から帝京大を経て、2015年ドラフト5位指名を受け阪神に入団した。阪神の大卒生え抜き投手による開幕投手は、平成以降では葛西 稔(東北→法政大→1989年阪神1位)と青柳の2人しかいない。阪神にとって大卒生え抜きの開幕投手はかなり珍しいのである。
2年連続で開幕投手を任されることになった青柳は、メッセンジャーと井川の持つ5年連続開幕投手の球団記録を超えるためにも、まずは開幕戦で好スタートを切りたいところ。それが球団史上初の連覇へ向けたスタートダッシュへと繋がっていく。
<阪神の過去10年の開幕投手>
※2024年は予定
2014年:能見 篤史
2015年:メッセンジャー
2016年:メッセンジャー
2017年:メッセンジャー
2018年:メッセンジャー
2019年:メッセンジャー
2020年:西 勇輝
2021年:藤浪 晋太郎
2022年:藤浪 晋太郎
2023年:青柳 晃洋
2024年:青柳 晃洋
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