侍ジャパン・金丸(関西大)が慶大を5回無失点の好投も「調子は6~7割」【大学野球オープン戦】
金丸 夢斗(関西大)
3月7日に欧州選抜との侍ジャパン強化試合で好投した関西大の金丸 夢斗(4年=神港橘)が昨年の明治神宮大会を制した慶應義塾大とのオープン戦で先発した。5回を投げて5安打1四球6奪三振で無失点と好投。この日の最速は自己最速まで4キロに迫る149キロだった。
欧州選抜との試合に調子のピークを合わせていたこともあり、この日の調子は「6~7割」と本人談。さらに試合前から雨が降っており、4回以降は本降りに。コンディションが悪い中での登板だったが、「リーグ戦でもああいった天候でやる可能性がある。ぬかるんでいる状態で下半身の使い方を投げながら修正したりとか、そういうのも今日はできたので、そこは良かったと思います」とプラスに捉えていた。
初回こそ三者凡退と好調なスタートを切るも2回以降は毎回のようにランナーを背負う投球となる。それでも越川 海翔捕手(4年=串本古座)が盗塁を3つ刺すなど味方の守備にも助けられながら要所を締めた。
「調子は良くも悪くもなかったんですけど、0で抑えられたのは大きかったと思います」と振り返った金丸。今後はオープン戦に3試合登板して、4月6日のリーグ戦開幕に向けて調整していく予定だ。
侍ジャパン大学代表の監督も兼任する慶應義塾大の堀井 哲也監督は「大学生の中では一級品じゃないでしょうかね」と評価。「真っすぐの質が良いので、なかなか初見では捉えられないようなボールですよね。去年の代表候補合宿に比べて変化球が良くなっていました。特に右バッターへのチェンジアップが良かったです」と成長ぶりに目を細めていた。
両校は6月の全日本大学野球選手権や11月の明治神宮大会で対戦する可能性がある。そういった意味ではどちらにも収穫のある一戦となっただろう。
また、試合は富山 雄正(4年=大阪偕星)の2ラン本塁打などで5回を終えて関西大が3点リードしていたが、金丸が降板した6回表に慶應義塾大が3点を奪って同点に追いつく。その後、雨が強くなったため、6回表が終わった時点で試合は打ち切りとなった。
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