News

今年の徳島ISで「NPBに一番近い」選手は誰だ!? 監督は日大出身右腕を絶賛、桐蔭横浜大卒内野手にはオリ茶野を彷彿!

2024.02.24


岸本 大希、杉本 幸基

四国アイランドリーグplus所属の徳島インディゴソックスが2月17日に西武B班との交流戦を行った。試合は序盤に徳島がたたみかけるも、西武が後半に意地を見せ乱打戦に。最後は1点差に迫る競った試合となったが、9対8で徳島が勝利をあげた。

昨秋のドラフトでは、6人をNPBに送り出し、11年連続ドラフト指名を達成した徳島。12年連続ドラフト指名を目指すチームは、190センチを超える長身から最速148キロを誇るストレートを投げ込む篠崎 国忠投手(修徳)や、東海大相模で通算35発を放ったスラッガー・加藤 響内野手(東海大相模-東洋大在学中)など投打で注目の新戦力が加入した。

試合を振り返り、指揮を執る岡本哲司監督が、「現状では一番NPBに近い」と最大限の評価を示したのが2年目の杉本 幸基投手(大垣日大-日本大)だ。
この日は最速146キロのストレートと得意のカットボールを巧みに使い、2回3奪三振無失点でマウンドを降りた。NPBを夢見る本格派右腕に、岡本監督も期待を口にする。
「カットボールは磨いていけばNPBの選手たちにも通用する。緩急の使い方も出来ているので、ストレートの平均球速あげていけばさらに評価も上がってくる。日々のトレーニングが結果に繋がると信じて、全力で励んで欲しい」
2月10日のアークバリア戦から2試合連続で先発を任されていることからも、評価の高さを伺える。2年目を迎えた今季こそ、育成力に評判のある徳島で成長を遂げることが出来るか注目だ。

野手では2番セカンドでスタメンの岸本 大希内野手(長崎商-桐蔭横浜大)が3安打猛打賞と快音を響かせた。岡本監督はルーキーのアピールに、2022年に育成ドラフト4位でオリックスに入団した茶野 篤政外野手(中京-名古屋商科大)と重ねる。
「茶野も徳島在籍時に、オリックスとの交流戦で猛打賞の活躍を見せていた。岸本もNPBの投手相手にも適応していたし、3安打という結果で存在感を示したことは大きい」

試合は他にも3番手で登板した2年目の石川 槙貴投手(鹿児島城西-九州共立大学)が150キロを計測し、1回無失点2奪三振の好投。続くマウンドにあがった川口 冬弥投手(東海大菅生-城西国際大-ハナマウイ)も失点したものの、最速151キロのストレートで2回4奪三振と持ち味を発揮した。野手も塩﨑 栄多外野手(浜松工-名城大学)が2安打3打点とバットでアピールすると、2年目の柏木 寿志内野手(九州文化学園-兵庫ブレイバーズ)がアークバリア戦に続き2試合連続で打点をあげるなど、好調ぶりを見せていた。

昨年、同時に6人が指名された中、既に2人の投手が実践で150キロを計測するなど、選手層の厚さが伺える。チームは昨年成し遂げることができなかった独立日本一、その先にある12年連続ドラフト指名を目指す。今年も「勝利と育成」の両立を体現するため、選手たちは日々練習に励んでいる。

関連記事
【緊急企画】“ドラフトの鬼”徳島インディゴソックス「超育成球団の謎」に迫る!

2年で9人がドラフト指名 徳島IS・岡本哲司監督「驚異の育成術」を解き明かす! 「最強育成球団」の圧倒的な“選手に気づかせる”環境づくり

阪神 超絶ハイレベルの「左腕王国」ができあがった! 19歳門別は「大きな課題は見当たらない」と阪神OBも絶賛!

【中日】黄金ルーキーに続いて期待の若手がヒジ損傷で戦線離脱! 原因をトミー・ジョン経験元プロ投手が分析! 「予兆ゼロで痛みはやってくる」

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.20

【春季京都府大会】センバツ優勝の京都国際が春連覇!あえてベンチ外だった2年生左腕が14奪三振公式戦初完投

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.19

【宮崎】日章学園、富島、小林西などが初戦を突破<県選手権大会地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?