Interview

野球界にもやってきた「厚底」の流れ 超一流選手も注目の一足「革新をもたらしそうなスパイク」

2024.02.19


クッションレボスパイク

(この記事にはプロモーションを含みます。)
数多くの野球用具の中で、攻守に関わらず最も長時間身につけているのがスパイクである。地面を踏みこみ、蹴り、そして止まる。各動作やプレーを支えるために大事なのがスパイクだ。

ミズノから画期的な一足が生まれたという。

野球界にやってきた「厚底」の流れ

正直な印象は「ついに来たか」という感じだった。ランニングシューズではもう当たり前になった厚底シューズ。分厚いミッドソールによるクッション性はもちろんだが、内部にカーボンプレートを入れることで高反発を実現。これまでの陸上界に無かった画期的なシューズとして、話題になっているのを知っていた。

そんな当時のインパクトに近いものを、今回のミズノ新作スパイク・クッションレボに抱いた。なぜなら、野球界にはほぼ無かった「厚底」タイプの画期的なスパイクだからだ。

加えてソールを見ていくと、完全に真っ平になっているフラットソール。ミズノでは「スピードレボ」シリーズで採用されているデザイン。とはいえ投手向けの「スピードレボ」とは違い、今回のクッションレボは野手も使うことを視野に入れている。

金具も外側に多く配置されていることも含め、走るという面において機能が足りているのか。少し不安にもなったが、これまでなかった「厚底」スパイクという未知のアイテムにワクワクの方が強かった。

超一流選手も驚きの声 「なんだこれ」

スパイクを手にする今永昇太

この新参者に、ヤクルト・高橋奎二投手(龍谷大平安出身)も「『なんだこれ』だと思いましたし、厚底なので最初変な感じでした」と驚きを隠せていなかった。その一方で、「しっかり軸足で立てますし、投げていても、しっかり地面を蹴られているので良いです」と機能面についても高評価だ。

他の選手たちも、この未体験のスパイクに好感触があった。
「練習でもスパイクを履きますので、グリップ力はもちろんですが、疲れにくいというのも大事です。その点、フィットしてくれそうなアッパーですし、ソールもクッション性があって疲れにくいだろうなと思いました」(阪神・佐藤輝明内野手)

「どの球場もマウンドが硬くて、2年前に1軍で投げていて疲労を感じていました。それで柔らかさが欲しいとリクエストを出していましたけど、厚さはもちろんアッパーも含めて細かいリクエストに応えてもらって、素晴らしいスパイクを作ってもらいました」(ヤクルト・奥川恭伸投手)

他にも数多くの声があったが、今永昇太投手(北筑出身)の一言に、その期待値の大きさが詰まっている。
「トレンドになりつつあると言いますか、革新をもたらしそうなスパイクだと思います」

柔らかさと、強さと、走りやすさと

企画・開発担当の鈴木康平氏

今永が話す通り、2024年の野球界に新風を吹かせそうなクッションレボ。このスパイクを企画・開発した鈴木康平氏も「(厚底って)野球界にはほとんどないですよね」と前置きをしつつ、このスパイクの特徴を語る。

「柔らかさと反発力が特徴です。というのも、ミッドソールには、ミズノエナジーという高反発の素材を使っています。
衝撃吸収の柔らかさはもちろんですが、『エナジーリターン』という反発力にも優れています。だから柔らかさによる衝撃吸収で沈み込むだけではなく、反発してパフォーマンスに還元する。一部アイテムにはありましたけど、史上初と言っても過言ではない取り組みです」

前述したとおり、陸上界では「厚底」がブームになっていたものの、野球界にはほとんどなかった。初めての取り組みだったが、より良い道具を届けるため、プロの意見を聞きながら慎重に進めて、商品化に結び付けた。

「ソールの開発にはかなりこだわりを詰めました。今永選手や奥川選手を中心に意見を聞いて、2年くらいの時間をかけました。そのおかげでプロも納得するスパイクが完成しました。
普通ならそこからプロは各選手にあわせたオーダー品にします。でも今回、『全国の球児にプロと同じスパイクを使ってもらえるようにしたい』と思いまして、社内で相談しました。今までにないことでしたが、何とかプロと全く同じものが販売できることになりました」

こだわったというフラットソール

プロと同じスパイクが使える。これだけでもワクワクするが、こだわったというソールは真っ平。私も気づいたフラットソールで、パフォーマンスに対する機能としては物足りない印象だ。しかし、鈴木さんが言うのはコンセプトを考慮したデザインだという。

「足裏全体で着地するからこそ、負担軽減したり、安定感を持たせるために、今回はフラットソールにしているんです。ただ、足の動きにあわせてソールが曲がるようにしています。
というのも、厚底になるほど地面を感じにくい、素足の感覚が薄れるとされています。そういったことをできるだけ防げるように、足本来の動きができるようにソールの硬さや曲がる箇所にはこだわりました。ですので、パフォーマンスに特化したスパイクだと思っています」

今どきの「厚底」というトレンドだけではなく、プロと同じで使いやすいスパイク。そういったことを聞くだけでワクワクしてしまう。そんな新作スパイク・クッションレボの凄さは、体験しないとわからないだろう。

発売は2024年3月予定とのこと。春先へ、新たな一足を探す球児は、一度チェックしてはどうだろうか。

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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