ヤクルト育成選手事情 捕手・橋本がキャンプ一軍! 3人目の支配下登録なるか!?
高校時代の橋本 星哉(興国)
1月も半ばに入り自主トレが本格化してきた。なかでも育成選手たちは支配下登録を勝ち取るためにより一層、汗を流していることだろう。
昨年の育成ドラフト会議では史上最多の57人が指名を受けた。全選手にチャンスはあるものの支配下登録枠(70人)があるため、全員が支配下登録されることは現実的にありえない。そもそも現在在籍している支配下登録選手のなかで、生え抜きの育成ドラフト出身者はどれくらい在籍しているのだろうか。
ヤクルトは2人の育成ドラフト出身者が支配下登録されている。投手では丸山 翔大投手(小倉工出身)がそうだ。昨シーズン開幕直後の4月に支配下登録されると、同日に1軍登録され早くも初登板。その試合では1回2失点と1軍の洗礼を浴びた。
しかし、シーズンを通しては22試合(先発1試合)の登板で0勝0敗、防御率4.05とまずまずの内容だった。一方で比較的プレッシャーの少ない場面での登板が多く、勝敗やホールド、セーブはつかなかった。今シーズンは序列を上げることが第一の目標となる。
野手では赤羽 由紘内野手(日本ウェルネス信州筑北出身)が出番をつかんでいる。2022年7月に支配下登録を勝ち取ったユーティリティー。昨シーズンは29試合と限られた出場機会の中で二塁、三塁に加えて外野の3ポジションすべての守備についた。打席でもプロ初ホームランを記録している。今シーズンは1軍にフル帯同した上で居場所をつかみレギュラーを目指す。
現在、支配下登録されているヤクルトの育成ドラフト出身者は2人と数は多くない。しかし今春のキャンプでは、22年育成1位の橋本 星哉捕手(興国出身)が1軍キャンプに抜擢されている。赤羽と丸山に続いて支配下登録を勝ち取るためのアピールに期待がかかる。
<ヤクルトの育成ドラフト出身の生え抜き支配下選手>
※2024年シーズン所属
赤羽 由紘(日本ウェルネス信州筑北→BC信濃グランセローズ→2020年ヤクルト育成2位)
丸山 翔大(小倉工→西日本工大→2020年ヤクルト育成4位)