News

着実に「育成から支配下昇格」選手を生み出す広島 今年のキャンプは2名の”元育成”が一軍入り!

2024.01.20


高校時代の二俣翔一、中村貴浩

1月も半ばに入り自主トレが本格化してきた。なかでも育成選手たちは支配下登録を勝ち取るためにより一層、汗を流していることだろう。

昨年の育成ドラフト会議では史上最多の57人が指名を受けた。全選手にチャンスはあるものの支配下登録枠(70人)があるため、全員が支配下登録されることは現実的にありえない。そもそも、現在在籍している支配下登録選手のなかで、生え抜きの育成ドラフト出身者はどれくらい在籍しているのだろうか。

新井 貴浩新監督のもとで、昨シーズン2位と躍進した広島は、育成ドラフト出身の野手2人が1軍の出番を勝ち取った。大盛 穂外野手(飛龍高出身)と中村 貴浩外野手(九州国際大付出身)のふたりだ。

大盛は1年目のシーズンオフに支配下登録を勝ち取ると、2年目から安定的に1軍戦に出場してきた。レギュラー奪取はできていないものの、昨シーズンも59試合に出場。代打、代走、守備固めと起用法は多岐にわたり、外野3ポジションを守ることができるのも大きな強み。ベンチに欠かせない存在となっている。

中村はルーキーながら5月に支配下登録されると、支配下登録2日後に1軍初出場初スタメン。1年目はホームランこそでなかったものの、15試合の出場でプロ初安打を記録した。2年目の今シーズンは、西川 龍馬外野手(敦賀気比出身)がオリックスに移籍したことで、空いた外野のポジションを狙う。

持丸 泰輝捕手(旭川大高出身)と二俣 翔一内野手(磐田東出身)も、支配下登録を勝ち取っているが、昨シーズンの1軍出場はなかった。

投手では藤井 黎來投手(大曲工出身)が、支配下登録され通算20試合に登板している。しかし昨シーズンオフに戦力外通告を受け、今シーズンは再び育成契約としてスタートすることとなった。

近年は、ほぼ毎年の育成ドラフト会議から支配下登録選手が誕生している。今シーズンも新たに支配下登録を勝ち取る選手は現れるだろうか。

 

<広島の育成ドラフト出身の生え抜き支配下選手>
※2024年シーズン所属

大盛 穂飛龍→静岡産業大→2018年育成1位)
持丸 泰輝旭川大高→2019年育成1位)
二俣 翔一磐田東→2020年育成1位)
中村 貴浩九州国際大付→九州産業大→2022年育成2位)

この記事の執筆者: 田中 裕毅

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.08

平成国際大の新入生は逸材揃い!帝京&茨城4強右腕、日本文理の遊撃手、高校通算20発以上の強打者らが加入!

2024.05.08

4連覇狙うオリックスの起爆剤へ! 二軍で輝く3選手

2024.05.08

古豪復活! 42年ぶり春季神奈川優勝の武相、背景にあった「徹底的な打力強化」と「9イニング勝負」

2024.05.08

筒香嘉智の復帰即逆転3ランにベイOBも興奮!二軍の打率1割台でも力を発揮できた理由とは!?

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.06

【2024年夏 全国地方大会シード校一覧】現在27地区が決定!

2024.05.03

【埼玉】春日部共栄の「反撃」なるか、5年ぶりの関東切符狙う<春季県大会>

2024.05.06

センバツV・健大高崎は夏も強い! Wエース抜きで県大会優勝、投打に新戦力が台頭中!

2024.05.03

【春季埼玉県大会】山村学園の打線が爆発!エース西川も好投!立教新座を一蹴し準決勝進出!

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>