村上 宗隆(ヤクルト)は、史上「超最速」の200号にカウントダウン【プロ野球大記録に挑む選手たち⑥】
野球の世界では、海の向こう、メジャーで日本人選手の活躍が期待される24年シーズンだが、日本でプレーする選手にだって注目の話題はある。2024年のシーズンで、さまざまな通算記録がかかる選手に注目してみた。
2022年にセ・リーグ三冠王に輝いたヤクルト・村上 宗隆内野手(九州学院出身)が、大記録に「秒読み」態勢となっている。
2017年ドラフト1位で入団後、6年間で積み重ねてきた本塁打数は191本。節目の200号まであと9本としている。これまで200号を達成した選手は114人いるが、最速での到達は、元西武、巨人などで活躍した清原和博氏の持つ、24歳10カ月。2000年2月生まれの村上が記録を更新するのは確実と見られている。
歴代の200号到達年齢のランキング上位は以下の通り。(※は現役)
1位 清原 和博 24歳10カ月(824試合)
2位 王 貞治 25歳3カ月(870試合)
松井 秀喜 25歳3カ月(841試合)
4位 張本 勲 26歳11カ月(1068試合)
5位 山田 哲人 27歳1カ月(948試合)※
6位 大杉 勝男 27歳2カ月(845試合)
掛布 雅之 27歳2カ月(941試合)
岡本 和真 27歳2カ月(837試合)※
今季の開幕は3月29日。村上は24歳1カ月で開幕を迎えることになる。残り9本となっている200号到達のタイミングを予想してみる。
9号を放ったのは昨年が5月28日、三冠王に輝いた22年が5月7日で、このことから5月中の達成が有力。年齢にすれば24歳3カ月で、清原の記録をはるかに更新することになる。
試合数としても30試合から50試合というところで考えれば、23年までの693試合にプラスして730試合から750試合くらいとなり、これまた清原の記録を大幅に更新することになる。
世界のアーチストの王貞治氏が、現役時代に目安としていたのは「3連戦で1本」。このハイペースで、もし村上が本塁打を放っていけば、9カード目、4月下旬の阪神3連戦(ビジター)が最有力となる。もしかしたら甲子園での達成となるかもしれない。
ちなみに清原の200号到達は7シーズン目で、6シーズンを終えた時点では186本だった。村上は昨年までの6シーズンで191本。1年目が6試合で1本だったことを考えれば、実質5シーズンで、同じ高卒の清原ペースを上回っていることになる。
果たして、村上はどこまで「超最速」の記録を打ち立ててくれるのだろうか。