Column

国内生産の新作・Global Elite JAPAN 企画担当者も証言する「尖っているが、軽さと強さをダイレクトに感じる王道グラブ」

2024.01.03


Global Elite JAPAN

(この記事にはプロモーションを含みます。)
グラブは選手とって欠かせないアイテムだが、簡単に買える商品ではない。3年間あれば、1、2回購入するかどうか。それだけ貴重で、大事なアイテムだ。であれば、少しでも長く使える上に軽くて扱いやすいなら理想的だ。

そんな2つの要素を持ったグラブが、ミズノ社から販売されている。

軽い、強いを兼ね備える

軽さと強さの両方を兼ね備えるグラブGlobal Elite JAPAN(グローバルエリート・ジャパン)。2023年9月にラディッシュカラーがデビューし、10月にはミズノ直営店先行で新色ブロンドカラーが発売している。徐々に人気が高まっているこの新アイテムには、企画・開発に長い年月をかけていると、ミズノグラブ企画担当者・茂木結矢氏は話す。
「明確な年月は言えないですが、長い時間をかけているのは事実です。商品化をするにあたって、実用テストを必ずやりますが、それを4回繰り返していますので。これは通常に比べてもテストの回数は重ねています。
今回のグラブは軽くしながらも、耐久性を高めないといけないので、やっぱり回数は増えました。グラブに限らず、軽量感のニーズが高いので、とにかく軽いものを求めていました。なのでユーザーさんには手にしてもらって、『軽い』と思っていただけるかがずっとポイントでした」

そもそもGlobalEliteのグラブは、軽量感をコンセプトにして2009年にデビューした。その点を評価されて、ここまで多くの支持を得てきた。今回のグラブは「軽量感に尖っていますが、軽さと強さというコンセプトをダイレクトに感じる王道グラブです」と茂木氏は語る。

しかし、二兎を追うものは一兎も得ず。軽さを実現するためには、皮革を薄くしたり、芯材を減らしたりと、何かを削る必要がある。つまり、耐久性に影響を及ぼす。グラブに限らず、モノづくりにおける課題である。

「実現するために、このグラブ専用の皮革を開発したんです。
とにかく軽さを求めるために、皮革の厚さにこだわろうと思ったんです。けどそうすると、耐久性への課題が初期段階から懸念されていました。であれば、皮革そのものに強さがある素材にすれば、薄くしても耐久性は担保される、というところから軽さと強さを兼ね備えた新しい皮革を作りました」

こうして皮革探しをした結果、国内の皮革を使うのがベストだと判断。製作も国内で実施することで、商品名・Global Elite JAPAN(グローバルエリート・ジャパン)にふさわしい国内製が実現する。

重量と感覚の両方で軽さを表現させたグラブ

「MADE IN JAPAN」の刻印はGlobal Elite JAPANだけ

こうして軽い、強いグラブの実現するわけだが、皮革だけ工夫したわけではない。
「今回は重量と感覚の両方で軽さを表現できるようにしています。重量についていえば、皮革はもちろん、当て革をポジションごとにあわせて必要なところに使うようにしています。実用テストのなかで破けたところだけを補強することで、耐久性を確保しながら、当て革を必要以上に使わないようにしました。
感覚というところでいえば、平裏のフィット感ですね。グラブに手を入れた瞬間、どれだけ手のひらにくっついてくれるかが大事だと思うんです。そうすると、極力張っているほうがいいです。加えてベロ裏にはクッションを入れました。この2つのおかげでフィット感が高まって、より軽く感じられるようになっています」

実際、発売して間もないが、狙い通りの一面に加え、新たな反応も出ているという。
「軽い、という評価は多いです。高校や中学の1個目として買ってもらうことも多いです。メインターゲットは高校生ですが、軽くて扱いやすいということでまだ力が弱い層からも選ばれているのではと思うんです。嬉しい反応ですね。
この軽さやフィット感は手に取ってもらわないとわからないと思います。だから、出来るだけ手に取ってもらいたいです」

手に取ってわかる驚きの軽さを実感してほしい

Global Elite JAPANを手にする企画担当者・茂木結矢

今回のグラブ、手に取った段階から、「軽いな」という印象が強かった。加えて、「手首周りのフィット感が違う」とも感じた。その辺りが気になっていたが、話を聞いて納得した。

全ては軽さを実現するために、重量と感覚の両方からアプローチしたからこその工夫だった。とはいえ、耐久性も忘れることなく強さを兼ね備えている。長く使えて、なおかつ軽くて使いやすい。理想に近いグラブといっていい。

ザ・Global Elite。Global Eliteの王道を走るGlobal Elite JAPAN。どれだけ軽いのか。そしてどんな感覚なのか。その答えは、手に取ってはめなければわからないだろうが、是非気になる人は手に取ってもらいたい。

◆茂木結矢氏が企画・開発した他のグラブのエピソードはこちら
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球界の名手・炭谷銀仁朗が共同開発 過去1、2を争う小ささでも「本当は誰でも使いやすい」ミットだと断言できるカラクリ
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この記事の執筆者: 田中 裕毅

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