明治神宮大会高校生ベストナイン発表! 2024年の高校球界を牽引する9人を選出!
神宮大会ベストナイン
星稜が32年ぶりの優勝を収めた今年の明治神宮大会。「高校野球ドットコム」が選んだ大会ベストナインを紹介したい(1校2人までとして選出)。
投手 小川 哲平投手(作新学院)
北海戦で9回無失点、関東一戦で3回無失点の好リリーフ、敗れた決勝戦の星稜戦でも6回1失点。今大会では18回1失点と文句なしの内容だった。140キロ前半の速球、切れのある変化を投げ分ける非凡な投球術で打者を封じた。打撃戦が多かった今大会でも、安定感がずば抜けていた。今大会、一皮むけた投手の1人だろう。
捕手 能美 誠也(星稜)
1年生とは思えない冷静さで投手の持ち味を引き出し、優勝に貢献。1.9秒台のスローイングで盗塁も防いだ。右足を高く上げたフォームから広角に打ち分け、打撃技術の高さも証明した。2年後には超高校級捕手として騒がれる可能性を持った逸材だ。
一塁手 土居 湊大(広陵)
星稜に敗れたが、4安打を記録し、敗れたチームの中で輝きを放った。安定した構えから広角に打ち分ける打撃技術の高さは秀逸。守備も鍛えられていた。
二塁手 筒井 海斗(高知)
豊川戦では一時、勝ち越しとなる本塁打。堅実な守備と力強い打撃が目立った。
三塁手 髙橋 徹平(関東一)
大阪桐蔭・ラマル ギービン ラタナヤケ内野手(2年)や星稜・萩原 獅士内野手(2年)など、今大会では三塁手の活躍が目立ったが、攻守ともに安定感が抜けていたのは髙橋だった。準々決勝の大阪桐蔭戦では先制適時打、準決勝の作新学院戦では、満塁のチャンスから2点適時二塁打を放つなど、鋭い打球を連発。11打数5安打の活躍だった。守備でも素早い動きを見せた。またナインへの声掛けもしっかりしていた。
遊撃手 吉田 大吾(星稜)
初戦では無安打だったが、準々決勝の青森山田戦、準決勝の豊川戦、決勝の作新学院戦でマルチヒットを記録。下半身をうまく使った打撃フォームで外野の間を抜く打球を飛ばし、守備でも安定感のある動きを披露。攻守にわたって活躍し、出場10校のショートの中でも最も力強さがあった。
外野手 山下 勝耀(熊本国府)
初戦敗退に終わったが、2安打を記録。トップがしっかりと決まった打撃フォームから、伸びのあるライナー性の打球を放ち、好打者としての素質の高さを感じさせてくれた。
外野手 モイセエフ ニキータ(豊川)
スター性はピカイチ。高知戦の適時二塁打、同点犠飛、星稜戦で弾道の高い本塁打と印象的な活躍を見せてくれた。打席に入るたび、スタンドにいたファンがワクワクする様子が伝わってきた。また抜群の強肩を魅せ、攻守とも力強さは大学生に負けていなかった。
外野手 徳丸 快晴(大阪桐蔭)
敗れた関東一戦で痛烈な二塁打。凡退となったフライでも遠くへ飛ばしており、内容は非常に良かった。守備でも安定したスローイングを見せていた。神宮大会が1試合だけで終わってしまったのが残念。もっとプレーを見たいと思わせてくれる選手だった。