甲子園に慶應旋風再び?! 慶応大の剛腕・日比谷元樹が「大学準硬式」を盛り上げる!
日比谷元樹
11月14日、全ての野球人の聖地・甲子園で、大学準硬式が全国大会を開催する。その名も「全日本大学準硬式野球東西対抗日本一決定戦甲子園大会」。東西に分かれた選抜チームが夢舞台で対戦することになる。
今大会の開催趣旨のひとつは「大学準硬式野球連盟の認知度向上を図る」こと。そのために試合当日はYouTubeでのライブ配信を実施するなどの準備が進められているが、参加する選手もその思いは同じ。その一人、慶應義塾大・日比谷元樹投手(4年=慶應義塾)は強い決意を胸にこの大会に臨む。
参加選手のなかで最速となる149キロを計測するストレートが、最大の魅力である日比谷。多彩な変化球も持っており、投手としての能力は高い。
自身の成長に対して貪欲な一面も魅力だ。慶應義塾高校時代は、最速136キロの控え投手だったが、大学準硬式に進んでからは動作解析でフォームをチェック。必要なトレーニングを自ら考えて努力を続け、ストレートを149キロまで伸ばしたのだ。
この夏、慶応大は大阪で開催された全国大会「文部科学大臣杯第75回全日本大学準硬式野球選手権記念大会」に出場。12年ぶりの全国大会だったが、日比谷はエースとしてチームのベスト4進出に貢献した。
6回2失点で敗れた準決勝・大阪経済大戦のあと、日比谷は、大学準硬式への強いを語っていた。
「プレーしているうちに、準硬式の競技人口を増やすことに貢献したいと思ったんです。自分は2年生から入部しましたが、ここまで準硬式にはお世話になってきたので、自然に恩返しをしたいと考えるようになりました」
日比谷は慶應義塾大に進学後、1年間は理工学部の硬式野球部に入っていたが、練習量が物足りずに悩んでいた。そんなとき友人から大学準硬式へ誘われた。
練習を見た日比谷は「本気でプレーする熱量の高さに心打たれ」、大学準硬式への転向を決めたという。
大学準硬式にはいったからこそ、今の自分がある。活躍して結果を残して、大学準硬式を盛り上げたい——。
149キロの剛腕は熱い思いを胸に、聖地のマウンドへ上がる。
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