Column

悔しさをバネに! 数年後の目玉選手になる「2023年ドラフト指名漏れ高校生9人」!

2023.11.04


10月26日のドラフト会議では育成含め高校生は50人が指名された。一方で、惜しくも指名に至らなかった選手たちもいる。
しかし、これでNPBへの道が途切れたわけではない。大学進学者は4年後、社会人を選んだ選手ならば3年後、独立リーグを選べば来年から、再びドラフトの指名を受けるチャンスが巡ってくるのだ。実際、横浜高校時代、指名漏れを経験した度会 隆輝外野手(Eneos)は3年後、ドラフト1位で3球団競合の超目玉選手となった(DeNAが交渉権獲得)。
数年後、ドラフト目玉選手として再浮上してきそうな「指名漏れ高校生」たちを紹介しよう。

まず挙げたいのは、広陵真鍋 慧内野手。高校通算62本塁打を放ち、世代屈指のスラッガーとして注目を浴びた。12球団から注目された逸材だが、事前に公表をしていた「3位以内の指名」は叶わなかった。進路は広陵の中井監督の母校でもある大商大が有力だ。大商大が所属する関西六大学のリーグ記録はシーズン5本塁打、通算12本塁打だ。真鍋がこの記録を塗り替えることを期待したい。

仙台育英の速球派左腕・仁田 陽翔投手も指名漏れ。しかし、4年後に十分ドラ1を狙える逸材だ。
履正社のスラッガー・森田 大翔選手は甲子園では2試合連続本塁打を放つ活躍を見せるも、指名には至らなかった。卒業後は帝京大へ進学予定。投手のレベルが高い首都リーグで実績を重ねることを期待したい。
修徳の身長198センチの大型右腕・篠﨑 国忠投手も指名漏れになった。この夏は最速148キロに到達したが、技術的に完成するのはこれから。進路が注目される。

愛産大工の天野 京介投手は140キロ後半の速球、鋭く落ちるスライダーで勝負する。本指名もあると思われたが、惜しくも指名漏れになった。拓大紅陵の俊足打者・菰田 朝陽外野手は、ベースランニングの速さならばピカイチ。打撃、守備など総合力を高め、今度は指名候補に挙がるまでの選手になることを期待したい。花咲徳栄のスラッガー・小野 勝利内野手も中学時代から評判だったスラッガー。この3年間で、ミート力、守備力もレベルアップしてきた。次のステージでは、プロのクリーンナップで活躍できる技術を身につけたい。

「ミスターゼロ」として甲子園を沸かせた東恩納 蒼投手(沖縄尚学)も指名漏れ。投球フォームの完成度、投球センスは申し分ない。ただ、同世代の投手と比べれば、ストレートの威力が弱かった。ドラフト上位指名された投手は、制球力とストレートの威力、どちらも兼ね備えている。東恩納の制球力や投球の出し入れの上手さは天性のものがあるので、地道にレベルアップすれば、4年後に上位に入るだろう。
この夏の甲子園ベスト4の黒木 陽琉投手(神村学園)は大型左腕で、制球力も高い。4年後、ドラフト上位、もしくは1位を十分に狙える逸材だ。

この記事の執筆者: 河嶋 宗一

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.06.16

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.06.16

【大阪】17日に抽選会!打倒・大阪桐蔭なるか、大阪学院大高や興國などはもちろん、ノーシードの履正社の対戦相手も注目<夏の甲子園県大会組み合わせ>

2024.06.16

青学大が中田、藤原のタイムリーで逆転に成功!1点をリードして後半戦へ!【全日本大学選手権決勝】

2024.06.16

【東北】17日に準決勝!近年強さが目立つ青森勢か、盛岡大附の復活Vなるか<地区大会>

2024.06.16

大阪工業大の新入生に八戸学院光星の二塁手、敦賀気比、東海大星翔の正捕手など甲子園組や近畿の逸材が入部!

2024.06.14

【福岡】九州国際大付は小倉商、東海大福岡は小倉南、春日は大川樟風、福岡大大濠は輝翔館と対戦【2024夏の甲子園】

2024.06.11

センバツ出場・東北のレギュラー左翼手がプロボクサー挑戦へ! エースはENEOS、主力は國學院大、国士舘大などへ進学【卒業生進路】

2024.06.16

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.06.14

15日に夏の甲子園抽選会!超激戦区・愛知が誇る逸材を一挙紹介!素材の宝庫・愛工大名電、中京大中京の149キロ右腕…そしてモイセエフはどこまで成長したのか?今年も全国クラスの逸材が点在!【注目選手リスト】

2024.06.11

【北海道】十勝支部は12日に抽選会!帯広大谷、白樺学園の初戦の相手に注目<夏の甲子園予選組み合わせ>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得