小野 勝利選手 (花咲徳栄)

元プロ野球選手・小野剛氏を父に持つ花咲徳栄・小野勝利、課題だらけだった2年冬から大きく成長し、4番打者へ

元巨人の小野剛氏を父に持つ花咲徳栄（埼玉）のスラッガー・小野 勝利内野手（3年）。中学時代から有名なスラッガーが、紆余曲折を経て、花咲徳栄の4番打者として最後の夏を迎えた。

今年の6月の練習試合、夏の試合の打撃を見ると、よくここまで対応力を高められたなと思った。

昨年12月の打撃練習を見たときは、ヘッドが加速しないスイングになっていて、そのため凡フライが多く、課題が多く見られ、レギュラー選手と比べると、対応力に差があった。

それでも、その課題を克服するために貪欲に練習している姿勢があった。村上部長は「とにかく練習は真面目に取り組んでいて、課題を克服しようとする姿勢が感じられます」と指導者もなんとかしたい思いがあった。

そして6月、興南（沖縄）との練習試合では、2安打を放って大きく成長した姿が見られた。興南の好左腕・平山 航多投手（3年）からも痛烈な安打を記録するなど、着実に成長していた。ヘッドも加速したスイングに変わり、球の見極めもよくなるなど、努力の成果としてレベルアップしたのがうかがえた。今年の花咲徳栄は好打者揃いだが、その中でも立派な4番打者となっていた。

三塁守備も想像以上に捕球技術が高く、強肩も光る。

夏もしっかりと追いかけていきたいと思わせるものがあった。夏ではこれまでの鬱憤を晴らすような打撃ができるか注目だ。