悔しさをバネに! 数年後の目玉選手になる「2023年ドラフト指名漏れ高校生9人」!
10月26日のドラフト会議では育成含め高校生は50人が指名された。一方で、惜しくも指名に至らなかった選手たちもいる。
しかし、これでNPBへの道が途切れたわけではない。大学進学者は4年後、社会人を選んだ選手ならば3年後、独立リーグを選べば来年から、再びドラフトの指名を受けるチャンスが巡ってくるのだ。実際、横浜高校時代、指名漏れを経験した度会 隆輝外野手(Eneos)は3年後、ドラフト1位で3球団競合の超目玉選手となった(DeNAが交渉権獲得)。
数年後、ドラフト目玉選手として再浮上してきそうな「指名漏れ高校生」たちを紹介しよう。
まず挙げたいのは、広陵の真鍋 慧内野手。高校通算62本塁打を放ち、世代屈指のスラッガーとして注目を浴びた。12球団から注目された逸材だが、事前に公表をしていた「3位以内の指名」は叶わなかった。進路は広陵の中井監督の母校でもある大商大が有力だ。大商大が所属する関西六大学のリーグ記録はシーズン5本塁打、通算12本塁打だ。真鍋がこの記録を塗り替えることを期待したい。
仙台育英の速球派左腕・仁田 陽翔投手も指名漏れ。しかし、4年後に十分ドラ1を狙える逸材だ。
履正社のスラッガー・森田 大翔選手は甲子園では2試合連続本塁打を放つ活躍を見せるも、指名には至らなかった。卒業後は帝京大へ進学予定。投手のレベルが高い首都リーグで実績を重ねることを期待したい。
修徳の身長198センチの大型右腕・篠﨑 国忠投手も指名漏れになった。この夏は最速148キロに到達したが、技術的に完成するのはこれから。進路が注目される。
愛産大工の天野 京介投手は140キロ後半の速球、鋭く落ちるスライダーで勝負する。本指名もあると思われたが、惜しくも指名漏れになった。拓大紅陵の俊足打者・菰田 朝陽外野手は、ベースランニングの速さならばピカイチ。打撃、守備など総合力を高め、今度は指名候補に挙がるまでの選手になることを期待したい。花咲徳栄のスラッガー・小野 勝利内野手も中学時代から評判だったスラッガー。この3年間で、ミート力、守備力もレベルアップしてきた。次のステージでは、プロのクリーンナップで活躍できる技術を身につけたい。
「ミスターゼロ」として甲子園を沸かせた東恩納 蒼投手(沖縄尚学)も指名漏れ。投球フォームの完成度、投球センスは申し分ない。ただ、同世代の投手と比べれば、ストレートの威力が弱かった。ドラフト上位指名された投手は、制球力とストレートの威力、どちらも兼ね備えている。東恩納の制球力や投球の出し入れの上手さは天性のものがあるので、地道にレベルアップすれば、4年後に上位に入るだろう。
この夏の甲子園ベスト4の黒木 陽琉投手(神村学園)は大型左腕で、制球力も高い。4年後、ドラフト上位、もしくは1位を十分に狙える逸材だ。