試合レポート

【関東】中央学院、プロ注目右腕を攻略してコールド発進!

2023.10.23


秋の県大会優勝の中央学院(千葉1位)は、地区予選から140キロ台の速球投手を攻略し、勝ち上がってきた。白鴎大足利(栃木2位)の最速148キロ右腕・昆野 太晴投手(2年)に対してもしっかりと攻略した。この日、昆野は調子が上がらなかったというのだが、それでも、140キロ前後の速球を投げ込む。中村は「140キロを超えている投手を打っているといっても、それぞれタイプが違っていて、良さがありました。昆野投手もストレートが伸びていました」と評する。ただ、県大会同様、高めに浮いたボールをしっかりとコンタクトして、着実に点を積み重ねていった。

2回表、7番小澤 遼大内野手(2年)の適時打で1点先制。3回表には中村 研心内野手(2年)の三塁打で2点目を入れた。4回裏に1点を返されたが、さらに6回表、蔵並 龍之介投手(2年)が2点二塁打で4対1とした。

6回裏、白鴎大足利は1点を返したが、7回表、中央学院は4番中村の中犠飛、5番森田 倫揮内野手(2年)、再び7番小澤の適時打で、3点を追加。昆野から10安打7得点を奪い攻略に成功した。

中央学院は秋季千葉県大会でも144キロ右腕・千葉 雄斗投手(2年)を攻略して勝ち上がっているように、関東大会でもプロ注目右腕に対応できる各打者のミート力は恐るべしものがある。そして8回表にも中央学院は3点を追加した。

中央学院は甘く入ったボールをコンタクトしただけではなく、ランナー二塁からしっかりと本塁に還れるハイレベルな走塁も披露。中央学院のスピードの速さに白鴎大足利の野手陣は慌てているように感じられた。中央学院は自分たちのリズムで試合運びができていた。

投げては蔵並が好投。130キロ後半の速球、120キロ前半のスライダー、フォークをコントロールよく投げ分ける好投。相馬監督も「長身の割に、器用に投げられるのが蔵並の良さです」と好投ぶりを評価していた。
プロ注目のスラッガーや、プロ注目になるような速球投手がいるわけではないが、隙を逃さない野球はハイレベルなチームが多い千葉で揉まれたものを実感させられる。

この記事の執筆者: 河嶋 宗一

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.18

【岩手】一関二、盛岡誠桜などが初戦を突破<春季大会>

2024.05.18

【関東】昌平・山根が2発5打点、東海大相模・4番金本が2ランなどで初戦を快勝、東海大菅生は山梨学院を完封<春季地区大会>

2024.05.18

【長崎】長崎西、島原中央などが初戦を突破<NHK杯地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?