【滋賀】準決勝 滋賀学園 vs 八幡商
脇本耀士(滋賀学園)
滋賀学園が快勝で2年ぶりの近畿大会出場を決める
<秋季近畿地区高校野球滋賀県大会:滋賀学園7-1八幡商>◇1日◇準決勝◇マイネットスタジアム皇子山
滋賀学園が八幡商相手に快勝を収め、2年ぶりの近畿大会出場を決めた。
滋賀学園は最速142キロ右腕のエース・脇本 耀士投手(2年)。1回、先頭打者を一塁手・岡田 幸大内野手(2年)のファインプレーでアウトにすると、その後も見事な投球を見せ、3者凡退で流れを作る。
するとその裏、死球と安打で1死一、二塁とすると、4番の岡田が左越え2点適時二塁打を放ち、先制点を挙げる。「入りが良かったですね。岡田の一振りが流れを引き寄せたので、優位に進められたと思います」(山口達也監督)とこれで滋賀学園が試合の主導権を握った。
さらに滋賀学園は2死一、三塁から7番・仲田 隆玖(2年)の左前適時打で1点を追加。4回に1点を返されたが、その裏に2死三塁から2番・國仲 優星内野手(2年)の右前適時打で1点を加えると、なおも2死一、三塁から岡田の左前適時打でリードを4点に広げた。
「調子はあまり良くなかった」という脇本だが、2回には自己最速タイの142キロをマーク。後半からは横に曲がるスライダーが冴え、8安打を浴びながらも粘りの投球で1失点完投。7回にも2点を加えた滋賀学園が勝利した。
山口監督は今年のチームを「バッテリー中心のチーム」と評する。脇本は県内でも有数の好投手。杉本 晴基捕手(2年)は旧チームから正捕手として活躍しており、経験値は十分だ。
野手陣も1番・二塁手の多胡 大将内野手(2年)、2番三塁手の國仲、3番遊撃手の岩井 天史内野手(2年)は今夏と同じ顔ぶれ。彼らも攻守で頼もしいプレーを見せており、核になる選手が確立されているのは強みになるだろう。
決勝では春、夏ともに決勝で敗れた近江と対戦する。「絶対に勝つ気持ちでやっていきたいと思います」と意気込む脇本。三度目の正直を果たして近畿大会に弾みをつけられるか。