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広陵出身の現役プロは11人、野村、有原が奮闘中

2023.08.09


 第105回全国高校野球選手権大会(以下、夏の甲子園)が開幕した。全国47都道府県から49校が参加しているが、その代表校にはどのようなOB(NPBもしくはMLB)が在籍していたのだろうか。地区ごとに主なOBを振り返ってみたい。

 中国地区は、おかやま山陽(岡山)、広陵(広島)、鳥取商(鳥取)、立正大淞南(島根)、宇部鴻城(山口)の5校が出場。

 このなかで今シーズンもNPBにおいて現役でプレーしているOBがいるのは、おかやま山陽広陵鳥取商立正大淞南の4校になる。

 なかでも広陵は11人の大所帯だ。投手は野村 祐輔投手(広島)、有原 航平投手(ソフトバンク)、上原 健太投手(日本ハム)、吉川 雄大投手(楽天)、河野 佳投手(広島)の5人。今シーズンからNPBに復帰した有原は開幕1軍こそ逃したものの、6月の初登録以降で4勝をマーク。後半戦も先発ローテーションの一角として大いに期待されている。

 またベテランの野村も6月下旬から1軍ローテーションに入った。ここまで1勝にとどまっているものの防御率0.35と安定した成績を残している。

 野手は上本 崇司内野手(広島)、小林 誠司捕手(巨人)、佐野 恵太外野手(DeNA)、中村 奨成捕手(広島)、福田 周平外野手(オリックス)、太田 光捕手(楽天)の6人がプレー中。昨シーズンは最多安打のタイトルを獲得した佐野が、今シーズンは不振にあえいでいる。ここまで98試合の出場で打率.258、8本塁打の成績はレギュラーに定着した2020年以降でもっとも悪い。ここから上昇気流に乗せることができるかはDeNAの順位に大きな影響を与えることになりそうだ。

 立正大淞南友杉 篤輝内野手(ロッテ)と谷川 唯人捕手(ロッテ/育成契約)のふたり。ルーキーの友杉は規定打席には届いていないものの46試合で打率.291(141打数41安打)とまずまずの数字。遊撃の守備でも存在感を見せている。

 おかやま山陽藤井 皓哉投手(ソフトバンク)、鳥取商森 翔平投手(広島)がそれぞれ1軍で奮闘中。藤井は先発として開幕1軍入りを果たすも、現在は中継ぎに再転向している。今シーズンは中継ぎとして全うすることになりそうだ。

 <中国地区の代表校の現役OB>
※2023年シーズンNPBもしくはMLB球団に所属している選手

・岡山:おかやま山陽(6年ぶり2回目)
藤井 皓哉(ソフトバンク)

・広島:広陵(5年ぶり24回目)
野村 祐輔(広島)
小林 誠司(巨人)
有原 航平(ソフトバンク)
上原 健太(日本ハム)
佐野 恵太(DeNA)
中村 奨成(広島)
福田 周平(オリックス)
太田 光(楽天)
吉川 雄大(楽天)
河野 佳(広島)

・鳥取:鳥取商(2年連続4回目)
森 翔平(広島)

・島根:立正大淞南(11年ぶり3回目)
友杉 篤輝(ロッテ)
谷川 唯人(ロッテ)※育成契約

・山口:宇部鴻城(4年ぶり3回目)
なし

※数字は2023年8月8日終了時点

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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