明星vs国際基督教大高
明星・相馬大輝君
明星が初回に大量点を奪い、そのまま国際基督教大高を圧倒
<第105回全国高校野球選手権西東京大会:明星11-0国際基督教大高(5回コールド)>◇12日◇2回戦◇府中市民
府中市の地元明星は、昨夏は4回戦まで進出して八王子に0対1と惜敗している。1次ブロック予選では会場校にもなっているのだけれども、今年のチームは秋も春も、ブロック予選を勝ち上がることができず、悔しい思いをしてきた。それだけに、この夏にかける思いは強い。伊藤弘将監督も「特に3年生たちは、コロナなどもあって十分に練習できなかった時もあって、悔しい思いをしてきました。だから、この大会への思いは強いはず」。国際基督教大高もブロック予選は突破できなかった。この夏は、3年生は3人だけだが、10人の2年生、5人の1年生も加わって18人の陣容で挑む。
国際基督教大高は初回、明星の久保田 英輝投手(2年)に対して2本の安打を放つが、得点には結びつけられなかった。明星の2年生久保田としては、「初戦でもあり、やはり緊張していました。そこを捉えられてしまいました」というところだったが、牽制で刺すなどしながら落ち着いていき、2回からは自分の投球ができていったようだった。
そしてその裏の明星。先頭の佐々木 春外野手(3年)が中前打すると、すぐに盗塁。内野ゴロで三塁へ進むと、3番・東 斗虎内野手(3年)の左前打で先制。東もすぐに二盗。主将の4番・佐藤 涼太外野手(3年)が中前打して2点目。こうした攻撃パターンを繰り返して、この回だけでシングルヒットのみ7本で、5盗塁。6点を奪って力の差を見せつけた。
2回にも2番・目黒 永人内野手(2年)の二塁打からバント安打に暴投などで2点が追加される。これで、試合としては、ほぼ明星のものとなっていくであろうと思われるのだが、国際基督教大高も3回の守りでは、2人目の小永投手が3者凡退で抑えるなどして意地を示した。
しかし、4回にも明星は目黒の三塁打などで3点を追加。そして、5回は2人目の相馬 大輝投手(2年)が2死から走者を出したものの、最後はきっちり抑えてコールドゲームとした。
今春から就任した明星の伊藤監督は、「まずは、一つ勝ててよかったというのは、正直なところです。これからは、一つひとつを大事に戦いながら勝っていきたいと思います」と、思いを口にしていた。