試合レポート

指宿vs串木野・薩摩中央・鶴翔

2023.07.06


指宿が終盤に集中打!3年ぶり単独の夏の勝利飾る

<第105回全国高校野球選手権鹿児島大会:指宿10ー3串木野・薩摩中央・鶴翔(8回コールド)>◇6日◇1回戦◇平和リース

 指宿が単独で出場するのは、コロナで中止となった3年前の夏の特別大会以来である。「串木野薩摩中央鶴翔」連合(以下連合③)と中盤までは1点を争う緊迫した好勝負を繰り広げた。

 2回に指宿は暴投で先制。連合③は3回1死一、二塁から2番・岩下 一馬(1年)が右越え二塁打を放って同点に追いついた。

 4回以降は指宿濵田 一光主将(2年)、連合③・川崎 將斗(3年)、両エースを中心に守り合いの展開となり、6回まで両者追加点が奪えなかった。

 試合が動いたのは7回。指宿は1死から1番・和田 将広(1年)の右越え三塁打を皮切りに3連打を浴びせて勝ち越す。連合③はエース川崎が足を痛めて降板するアクシデント。マスクをかぶっていた肥前 壱希(1年)が急きょリリーフのマウンドに上がり、暴投で1点は失ったが、後続を断って2点差で踏みとどまった。

 指宿は8回、一死から打線が爆発。2番・瀧願 慈珠(2年)、3番・濵田主将、4番・元脇 陸登(1年)の3連続適時打など打者12人で4本の長打を含む、6安打を集中し、大量7得点のビッグイニングを作って一気に主導権を手繰り寄せた。

 9点差を追いかける連合③はその裏、先頭の4番・川崎が意地の右越え三塁打で口火を切ると、5番・児浦 一輝(3年)の犠飛で2点目を挙げた。

 更に3連打を浴びせ、8番・倉留 旭都(3年)の右前適時打で3点目。7点差に縮め、コールド阻止の意地を見せたかったが、反撃もここまでだった。

 1、2年生のみ13人の指宿が3年ぶりに単独出場した夏にうれしい初戦突破を果たした。

(記事=政 純一郎

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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