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昨年4強入りの東日本国際大、安定感抜群の投手陣とフレッシュな打線で頂点目指す

2023.06.04
昨年4強入りの東日本国際大、安定感抜群の投手陣とフレッシュな打線で頂点目指す | 高校野球ドットコム
大山凌、佐々木優征

 第72回全日本大学野球選手権大会が5日に開幕する。東日本国際大は南東北大学野球春季リーグ戦で全勝優勝し、2大会連続の出場。4強入りした昨年以上の躍進を目指す。

 今春は投手陣が盤石で、チーム防御率は0.43を記録。中でもエースの大山 凌投手(4年=白鴎大足利)は6試合、32回を投げ3勝、39奪三振、防御率0.56と圧巻の成績を残した。昨年の全日本大学選手権では3戦3勝でチームを4強入りに導き、全国の強豪校と十分に渡り合えることを証明した。昨秋から今春開幕前まではケガで戦列を離れていた最速151キロ右腕が、神宮のマウンドに帰ってくる。

 他の先発候補としては速球派左腕の早坂 一希投手(4年=一関学院)、コンスタントに球速を出せる直球とキレのある変化球を織り交ぜる右腕・藤井 優矢投手(3年=角館)の名前が挙がる。特に藤井は今春4勝を挙げる活躍でブレークを果たした。中継ぎ陣では、今春6試合、9.2回を投げ防御率0.00だった永井 龍樹投手(2年=明秀日立)が重宝されている。同学年の阿字 悠真投手(2年=滋賀学園)とともに、昨年は1年生ながら全日本大学選手権のマウンドを経験しており、今大会も重要な役割を担うこととなりそうだ。

 昨年は大会新記録の4本塁打を放った上崎 彰吾外野手(現・エイジェック)を筆頭に好打者揃いで、4試合で7本塁打が飛び出すなど打線の爆発力が際立った。上崎ら昨年の4年生野手が多く抜けたことで今春はオーダーが大きく変わり、リーグ戦は0本塁打に終わった。ただチーム打率は3割を超えており、下級生も次々と台頭してきている。

 ルーキーでは左の好打者・森川 大輝外野手(1年=青森山田)が上位打線を打ち続け、打率.300をマークした。同じく左の外野手である黒田 義信外野手(1年=九州国際大付)も打率.235と伸び悩みながらもスタメンに定着。高校時代から全国大会や国際大会で活躍しているだけに、今大会もキーマンとなりそうだ。打率.417で首位打者に輝いた須貝 将希外野手(2年=明秀日立)、攻守で急成長した本橋 空南太内野手(2年=東海大菅生)ら2年生野手も打線を引っ張っている。

 下級生の躍動が目立つ一方、昨年3番に座って4強入りに貢献した佐々木 優征外野手(4年=青森山田)、広角に長打を飛ばせる右の強打者・青木 空良内野手(4年=聖望学園)ら4年生の力も欠かせない。学年問わず手を取り合い、昨年届かなかった日本一を狙う。

(文=川浪 廉太郎

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