News

阪神ドラ1が今季12球団初のルーキーによるサヨナラ打、6位左腕は先発も

2023.05.21

阪神ドラ1が今季12球団初のルーキーによるサヨナラ打、6位左腕は先発も | 高校野球ドットコム
中央大時代の森下 翔太

 プロ野球の開幕から1ヶ月半以上が経過。そのなかですでに新人選手たちも1軍で活躍の場を与えられている。各球団の新人たちのここまでを振り返ってみたい。

 阪神は岡田 彰布新監督体制となり開幕から順調に上位争いをしている。そんな阪神だが昨年のドラフト会議では支配下6人、育成1人の合計7人を指名した。

 その7人のうち、ここまで1軍で出場機会を勝ち取ったのは2人いる。ドラフト1位の森下 翔太外野手(東海大相模出身)と同6位の富田 蓮投手(大垣商出身)だ。

 森下はオープン戦17試合で打率.314(51打数16安打)、3本塁打、8打点と結果を残し開幕1軍切符をつかみ取った。迎えた開幕戦では「6番・右翼」でスタメン出場。開幕戦こそノーヒットに終わったものの2試合目でヒットを記録し、3試合目からは2試合連続マルチ安打と順調なスタートを切ったかに見えた。しかし以降はピタリとあたりが止まり、11試合で打率.161(31打数5安打)と低迷。4月17日には登録を抹消された。

 2軍では19試合の出場で打率.300(70打数21安打)とまずまずの数字を残し19日に1軍に再昇格した。20日の広島戦ではスタメン起用に応え、プロ初のサヨナラ打をマーク。今季12球団で初めてのルーキーによるサヨナラ打でもあった。

 左腕の富田も開幕1軍スタートを勝ち取ると初登板となった4月1日のDeNA戦(京セラドーム大阪)で1回無失点。プロ初登板初勝利を記録した。その後も中継ぎとして回跨ぎやワンポイントとして起用され合計7試合に登板。そのうち6試合で無失点投球と好スタートを切った。5月7日に登録を抹消されたが、先発調整のためだという。次回の1軍登板は先発の可能性が高そうだ。

 支配下指名を受け現時点で1軍出場のない4人はいずれも高卒の新人。すぐに戦力として1軍に上がる可能性はほとんどない。今シーズンは2軍で鍛錬を積むことになるが、そのなかでドラフト3位の井坪 陽生外野手(関東一出身)は打率.300(100打数30安打)と好成績。ウエスタン・リーグで打率2位タイにつけている。この調子を維持することができれば、どこかのタイミングで1軍昇格はあるかもしれない。

【新人の1軍成績】

<支配下>

1位:森下 翔太(東海大相模→中央大/外野手)
12試合 打率.171(35打数6安打) 0本塁打 6打点

2位:門別 啓人(東海大札幌/投手)
出場なし

3位:井坪 陽生(関東一/外野手)
出場なし

4位:茨木 秀俊(帝京長岡/投手)
出場なし

5位:戸井 零士(天理/内野手)
出場なし

6位:富田 蓮(大垣商→三菱自動車岡崎/投手)
7試合(8回) 1勝0敗 防御率3.38

※成績は5月20日終了時

(記事=勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.01

【神奈川】関東大会の切符を得る2校は?向上は10年ぶり、武相は40年ぶりの出場狙う!横浜は6年ぶり、東海大相模は3年ぶりと意外にも遠ざかっていた春決勝へ!

2024.05.01

春季大会で頭角を現した全国スーパー1年生一覧! 慶應をねじ伏せた横浜の本格派右腕、花巻東の4番、明徳義塾の正捕手ら入学1ヶ月の超逸材たち!

2024.05.01

【兵庫】報徳学園、須磨翔風などが順当に夏の第1シード獲得!昨秋ベスト4の長田、滝川二はノーシードに

2024.05.01

【岩手】盛岡大附、一関学院などが県大会出場へ<春季地区予選>

2024.05.01

【福島】聖光学院と福島商が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.26

今週末に慶應vs.横浜など好カード目白押し!春季神奈川大会準々決勝 「絶対見逃せない注目選手たち」!

2024.04.26

古豪・仙台商が41年ぶりの聖地目指す! 「仙台育英撃破」を見て入部した”黄金世代”が最上級生に【野球部訪問】

2024.04.28

【広島】広陵、崇徳、尾道、山陽などが8強入りし夏のシード獲得、広島商は夏ノーシード<春季県大会>

2024.04.28

【長野】上田西、東海大諏訪、東京都市大塩尻が初戦突破<春季県大会支部予選>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける