西城陽vs山城
昨春Vの西城陽が8強入り！山城はプロ注目右腕の松本が制球に苦しむ
プロ注目右腕の松本 龍也（山城）
＜春季高校野球京都府大会：西城陽7－3山城＞◇3日◇2次戦1回戦◇太陽が丘
昨春の京都府大会を制している西城陽が山城を下して8強入りを決めた。
山城の先発は最速144キロ右腕の松本 龍也（3年）。191センチの長身から力のある速球を投げるプロ注目の投手だ。西城陽はその松本に対して1回、1番の武部 直矢（3年）が左中間を破る二塁打で出塁すると、2死一、二塁から5番・齋藤 七星（2年）の左前適時打で先制点を挙げる。
対する山城は2回、先頭の4番・山田 楓真（3年）が左越えソロ本塁打で同点に追いつく。これで流れに乗りたいところだったが、3回に松本が崩れた。難なく2死を取ったが、「制球がきかなくなってしまった」と4連続四球で勝ち越しを許してしまう。「普段は四死球で崩れることがない」（岸本 馨一郎監督）という松本だが、この日は本来の力を発揮することができなかった。
山城は勝ち越しを許したところで松本に代えて一塁手で出場していた吉野 大悟（2年）をマウンドに送る。だが、9番・石原 大暉（3年）に走者一掃の右越え3点適時二塁打を浴び、痛い追加点を許してしまった。
一方、4点を勝ち越した西城陽は5回に2死二、三塁から2番・田中 春人の2点適時二塁打で追加点を挙げると、先発の石原が左腕から強さのある直球を軸に7回3失点と試合を作る。最後はエース右腕の平井 皓大（3年）が2回を無失点に抑えて山城の反撃を振り切った。
旧チームからの不動のレギュラーは遊撃手の森田 竜大（3年）くらいだが、今年も昨年に負けないチーム力はありそうだ。準々決勝以降も強さを発揮できるだろうか。
敗れた山城も7回途中から再登板した松本が本来の投球を取り戻したことは夏に向けて大きな収穫となるだろう。府内でも屈指の好素材だけに夏は序盤から快調な投球を見せてほしい。
（記事＝河嶋 宗一）
