日大一vs麻布
日大一が麻布を圧倒。5番伊藤に弾丸2ラン飛び出し快勝で初戦突破!
2ラン本塁打を放つ日大一5番・伊藤 大樹
<春季都大会1次予選:日大一10ー0麻布(6回コールド)>◇11日◇日大鶴ヶ丘グラウンド
春季東京都高校野球の1次予選が11日に開幕した。日大鶴ヶ丘グラウンドの開幕ゲームは日大一が麻布を投打で圧倒し、快勝で初戦突破を決めた。
日大一は初回、5番・伊藤 大樹内野手(2年)、6番・市原 弘翔外野手(2年)の連続適時打などで3点を挙げる。中盤は相手のミスも絡み好機を作るも、あと一本が出ず、得点を奪うことができなかった。
しかし終盤6回には、5安打を集め一挙6点を奪い、試合を決めた。1死二塁の好機で打席に立った5番・伊藤はインコース高めの直球を振り抜き、快打となった大飛球は日大鶴ヶ丘グラウンドの右翼ネットに突き刺さる2ラン本塁打となった。これが自身初本塁打。「高く上がりましたが、ホームランにはならないと思ったので、三塁を狙っていました」と一塁キャンパスを回るまでは全力疾走でダイヤモンドを回った。
なかなか得点が奪えない中盤のもどかしさを払拭する一打だった。渡邉 尚樹監督も「最後に大きな1本がでてよかった。伊藤は集中力がある選手。最後は自分のポイントで捉えることができていた。次の試合もいい感覚で打席に入ってもらえれば」とチームに勢いをもたらした伊藤を労った。
1週間前の練習試合が中止となり、対外試合なしで開幕を迎えた。選手も現在は2学年で13人と少なく紅白戦も行えず、ぶっつけ本番だった。久々の試合に「できていないことが多かったですが、この試合の反省を生かしてまた1週間できることを準備したい」と渡邉監督は前を向く。この春の目標は本大会に出場し「1試合でも多く、スタンドのお客さんの前で試合をすること」。多くの観客の前でのプレーを目指し、1週間後の代表決定戦に臨む。
(取材=藤木 拓弥)