阪神ドラ1・森下が開幕スタメンへ猛アピール、ルーキーイヤーからの活躍なるか?
森下翔太
阪神の監督に就任した岡田彰布監督は、複数のポジションを守っていた主軸2人のポジションを固めた。佐藤 輝明内野手(仁川学院出身)が三塁手、大山 悠輔内野手(つくば秀英出身)は一塁手だ。
その佐藤が昨シーズン主に守っていた右翼手には、ドラフト1位ルーキーの森下 翔太外野手(東海大相模出身)が収まることになりそうだ。
森下は新人合同自主トレ中にコンディション不良を発症しキャンプは2軍スタート。しかし、すでに1軍に昇格し、2月18日に行われたDeNAとの練習試合では「7番・右翼」で先発出場。2打数1安打2四死球と3出塁しアピールした。開幕1軍だけでなく、開幕スタメンへ向けて順調な滑り出しと言っていい。
さて、阪神における大卒・社会人出身のドラフト1位指名野手は、2020年の佐藤、2018年の近本 光司外野手(社出身)、2016年の大山と、3人が現在のチームに欠かせない存在となっている。森下もそのあとに続きたいところだろう。
そんな彼らを含めた大卒・社会人出身のドラフト1位指名野手(自由獲得枠含む)は、1年目から結果を残していたのだろうか。2001年以降で振り返ってみたい。
2001年以降、阪神が1位で指名し獲得した大卒・社会人出身の野手は、浅井 良捕手(桐蔭学園出身)、鳥谷 敬内野手(聖望学園出身)、岡崎 太一捕手(智辯学園出身)、伊藤 隼太外野手(中京大中京出身)、髙山 俊外野手(日大三出身)、大山、近本、佐藤、そして森下の9人になる。
1年目から規定打席に到達したのは髙山、近本、佐藤の3人だけ。後に2000安打を達成する鳥谷も、現在の主砲である大山も1年目は規定打席に到達していない。
それでも鳥谷は101試合、大山も75試合に出場しており、1年目から1軍で半数以上の試合で出場機会を与えられるほどの実力はあった。
一方で浅井は32試合、伊藤は22試合の出場に終わり、岡崎は1試合の出場もなかった。3人はすでに現役を引退しているが、通算試合出場数は500試合に届いていない。ドラフト1位指名の野手として期待に見合う成績を残したとは言えないだろう。
1年目の出場試合数ですべてが決まるわけではないものの、3人はその評価を覆すことができなかった。大卒・社会人出身のドラフト1位指名野手であるならば、1年目から少なくとも半数以上の試合には出場したいところだ。
森下もルーキーイヤーから出場機会を勝ち取り、チームを代表する選手となれるだろうか。虎のニューフェイスに注目したい。
<阪神の大卒・社会人ドラフト1位指名野手>
※2001年以降
※自由獲得枠含む
浅井 良(桐蔭学園→法政大→2001年自由獲得枠)
鳥谷 敬(聖望学園→早稲田大→2003年自由獲得枠)
岡崎 太一(智辯学園→松下電器→2004年自由獲得枠)
伊藤 隼太(中京大中京→慶應義塾大→2011年1位)
髙山 俊(日大三→明治大→2015年1位)
大山 悠輔(つくば秀英→白鴎大→2016年1位)
近本 光司(杜→関西学院大→大阪ガス→2018年1位)