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作新学院は6年ぶり11度目のセンバツ 八木沢、江川ら好投手を擁して光り輝いた

2023.02.02

作新学院は6年ぶり11度目のセンバツ 八木沢、江川ら好投手を擁して光り輝いた | 高校野球ドットコム
作新学院時代の江川卓(写真提供=手束仁)

 第95回記念大会となる23年センバツの出場校が決定した。コロナ禍以前のように、全校による開会式が行われるなど、大会は熱気を帯びることが予想され、甲子園の舞台での球児たちの全力プレーが期待される。出場を決めた各校の過去のセンバツの記憶をたどってみる。

 昨年の秋季関東大会で8強の作新学院(栃木)が、6年ぶり11度目のセンバツ出場を決めた。過去の主なセンバツ成績は以下の通り。

★1961年
1回戦:〇2対0 柏原(兵庫)
2回戦:●0対2 高松商(香川)

★1962年
2回戦:〇5対2 久賀(現・周防大島=山口)
準々決勝:△0対0 八幡商(滋賀)
※延長18回引き分け再試合
再試合:〇2対0 八幡商
準決勝:〇3対2 松山商(愛媛)
※延長16回
決勝:〇1対0 日大三(東京)

★1973年
1回戦:〇2対0 北陽(現・関大北陽=大阪)
2回戦:〇8対0 小倉南(福岡)
準々決勝:〇3対0 今治西(愛媛)
準決勝:●1対2 広島商(広島)

 センバツ初出場だった1961年は2年生エース・八木沢 荘六投手を擁して初陣を勝利で飾った。八木沢が完封勝利の活躍だった。

 翌62年には八木沢を中心とした守りのチームが花開き初優勝した。準々決勝では八木沢が延長18回を1人で投げきり0対0の引き分けに貢献。再試合はリリーフ登板で完封リレー勝利をもたらした。準決勝も延長16回の激戦を制し、決勝では八木沢が日大三を完封して虎の子の1点を守り切って優勝した。この年、夏の甲子園も制し史上初の春夏連覇を達成した。

 1973年は「怪物」こと、元巨人の江川 卓投手を擁してベスト4。江川は4試合で60奪三振の大会記録を打ち立てた。江川は初戦で19奪三振、2回戦で10奪三振、準々決勝では7回2死までパーフェクトで、20奪三振。1点も奪われずに準決勝に挑んだが広島商に2点を失って「怪物」の春は終わった。このときの広島商には後に広島で活躍した達川 光男捕手がいた。

 その後、2000年に8強に進んだが、04年は初戦敗退、12年、17年は2回戦で敗退している。今センバツで関東5校目に選出される理由となった強力打線を含めた総合力で、上位進出を狙う。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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