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DeNAの育成選手の現状は?過去3年間で左腕・石川が支配下へ 今年は育成5名を指名

2022.12.24

DeNAの育成選手の現状は?過去3年間で左腕・石川が支配下へ 今年は育成5名を指名 | 高校野球ドットコム
高校時代の石川 達也(横浜)

 10月に行われた育成ドラフト会議では57名の選手が指名された。各選手ともに1日でも早く、支配下登録されることを目指し春季キャンプ、オープン戦へと臨んでいくことになる。

 さてコロナ禍に見舞われた2020年以降の育成ドラフトで指名された選手たちは、どのような状況なのだろうか。球団ごとに状況を確認していきたい。

 今シーズン2位に躍進したDeNAは10月の育成ドラフト会議で球団史上最多となる5人を指名した。これまでは2021年と2015年の3人が最多だった。

 その2021年は村川 凪外野手(如水館→四日市大→四国IL徳島)、東出 直也捕手(小松大谷)、大橋 武尊外野手(IMGアカデミー→BC茨城)の3人を指名した。

 なかでも独立リーグ出身の村川と大橋は足を武器に2軍で多くの出番を勝ち取っている。村川は72試合の出場で打率.208(159打数33安打)と苦戦するもチーム2位の13盗塁。一方の大橋は51試合の出場で打率.280(118打数33安打)、12盗塁とアピールした。

 しかし両選手とも本塁打は1本もなく、長打率は村川が.252で大橋も.347と物足りなさが残る。足を生かすためにも、打撃面、とくに長打力を伸ばしていきたいところ。高卒捕手の東出は17試合の出場で打率.088(34打数3安打)の成績だった。

 2020年は野手がひとりもおらず、石川 達也投手(横浜→法政大)と加藤 大投手(横浜隼人)の投手2人を指名。石川は2年目の今シーズン開幕後に支配下登録を勝ち取った。1軍でも3試合に登板。うち2試合で失点を喫したが、シーズン最終登板となった10月2日の巨人戦では2回無失点。4四死球を与えたものの無安打無失点と粘った。

 加藤は今シーズン2軍で3試合に登板し防御率9.00。結果を残すことができなかった。しかしまだ高卒2年目。3年目となる来シーズン飛躍の年にしたいところ。

 球団史上最多となる5人が指名された2022年育成ドラフト組。はたしてここから何人が支配下登録を勝ち取ることができるだろうか。

◎DeNA育成指名選手
※2020年〜2022年

<2020年>
1位:石川 達也横浜→法政大/投手)※2022年開幕後に支配下登録

2位:加藤 大横浜隼人/投手)

<2021年>
1位:村川 凪如水館→四日市大→四国IL徳島/外野手)

2位:東出 直也小松大谷/捕手)

3位:大橋 武尊(IMGアカデミー→BC茨城/外野手)

<2022年>
1位:上甲 凌大宇和島東→伯和ビクトリーズ→四国IL愛媛/捕手)
2位:鈴木 蓮滋賀学園/内野手)
3位:今野 瑠斗東京都市大塩尻/投手)
4位:渡辺 明貴(第一学院→山梨球友クラブ→BC・滋賀→BC・新潟−韓国独立リーグ→TOKYOMETS→BC・茨城/投手)
5位:草野 陽斗東日本国際大昌平/投手)

(記事=勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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