旭川大高、札幌大谷OBでは育成指名の3人がプロの舞台で奮闘中
高校時代の沼田 翔平(旭川大高)
第104回全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)は仙台育英高(宮城)の優勝で幕を閉じた。東北勢として春夏を通じて初めての優勝でもあり、大きな話題を呼んだ。
また個人で見ても浅野翔吾(高松商)や山田陽翔(近江高)といったプロ志望届を出せば、今秋のドラフト会議でも目玉となりそうな選手はいた。もちろんその他にも将来のプロ野球選手は数多くいたことだろう。
さて、今大会に出場した49校のOBで2022年シーズンも現役のNPB(MLB)プレーヤーはどれだけいるのだろうか。地域ごとに確認してみたい。
北海道からは旭川大高(北北海道)と札幌大谷高(南北海道)の2校が今大会に出場したが、ともに現役のNPBプレーヤーがいる。
旭川大高は沼田翔平(旭川大高→2018年巨人育成3位)と持丸泰輝(旭川大高→2019年広島育成1位)のふたりが現役NPBプレーヤーだ。いずれも育成指名でNPB入を果たしたが、すでに支配下登録を勝ち取った。
沼田は2年目となる2020年の5月に支配下登録された。同年一軍で5試合に登板し、昨シーズンも2試合に登板したが勝ち星はない。今シーズンはここまで一軍での出場はなく二軍で中継ぎとして22試合に登板。2勝4敗、防御率4.09の成績を残している。
持丸は今シーズン開幕後の6月に支配下登録された。捕手という難しいポジションながらも、すでに一軍で5試合に出場しスタメンでマスクをかぶっている。しかし初安打はまだ生まれていない。
両選手とも育成指名を経てNPB入りを果たし、まずは支配下登録を勝ち取った。次に沼田は初勝利、持丸は初安打を早く記録したいところだろう。
札幌大谷高は身長2メートルの大型投手・阿部剣友(札幌大谷高→2020年巨人育成4位)がOBとして今シーズンもNPBでプレーしている。
育成契約のためまだ一軍でのプレー機会はなく、昨シーズン、今シーズンともにここまで二軍での登板機会もない。まずは三軍で結果を残し、二軍での出場機会を勝ち取ることが目標となる。
<現役NPBプレーヤー>
・旭川大高(北北海道)
沼田翔平(旭川大高→2018年巨人育成3位)
持丸泰輝(旭川大高→2019年広島育成1位)
・札幌大谷高(南北海道)
阿部剣友(札幌大谷高→2020年巨人育成4位)
※数字は2022年8月22日終了時点
(記事=勝田 聡)