News

3度目の甲子園狙う石川の強豪・小松大谷 144キロ左腕など投手陣が連覇のポイント

2022.07.07

3度目の甲子園狙う石川の強豪・小松大谷 144キロ左腕など投手陣が連覇のポイント | 高校野球ドットコム
岩野 凌太

3度目の甲子園狙う石川の強豪・小松大谷 144キロ左腕など投手陣が連覇のポイント | 高校野球ドットコムトーナメント表
石川大会の組み合わせ

 7月8日より第104回全国高校野球選手権石川大会が開幕する。センバツに出場した名門・星稜、注目スラッガー・内藤 鵬内野手(3年)擁する日本航空石川を筆頭に、2022年の夏も注目が集まるが、連覇に向けて準備を進めているのが小松大谷だ。

 小松大谷は昨年夏、36年ぶりに甲子園に出場したが、初戦で高川学園(山口)にサヨナラ負けを喫し、全国大会で初白星をつかむことができなかった。その悔しさを知る通算14本塁打の吉田 創登内野手(3年)、中距離砲・北村 怜士外野手(3年)、そして主将・横濱 駿内野手(3年)を中心に新チームがスタートした。

 ただ「全国で戦うための基準がわかりましたが、結果を求めすぎて内面が疎かになっていました」と吉田は振り返り、チームとしての仕上がりは決して高くなかったという。

 結果、春季大会で県大会準決勝の金沢戦では自分たちから崩れて敗戦。この負けをきっかけに「このままでは(夏の優勝)できない」という危機感を覚え、「2年連続3回目をチームで獲ろう」という言葉を掛け合ったと北村は話す。

 横濱主将も練習後の取材でしきりに「2年連続3回目」という言葉を出したが、「2年連続3回目を絶対やらなあかんのに、『このままでいいのか』と自分とチームに練習から言い聞かせて、達成するためにできることをやるようにしました」と連覇への「執粘」をもって取り組むための暗示でもあったという。

 目標実現へのカギとして吉田、北村といった甲子園経験組はもちろん、「投手陣全員が春から立て直しできるか。そして野手との歯車をかみ合わせて、チームとして繋がってくれれば、目標が達成できると思います」と140キロ右腕・南 彰栄投手(3年)、144キロ左腕・岩野 凌太投手(3年)をはじめとした投手陣を軸に、守りの野球ができるかが西野監督はポイントと考えている。

 小松大谷の初戦は11日で、金沢龍谷が相手となる。2021年の夏、甲子園でつかめなかった全国初勝利をつかむために、石川大会の連覇へ挑む。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.06

【2024年夏 全国地方大会シード校一覧】現在27地区が決定!

2024.05.06

【富山】富山商が高岡商を破って春連覇達成<春季県大会>

2024.05.06

【石川】星稜が完封リレーで「県4連覇」、北信越大会へ<春季県大会>

2024.05.06

センバツV・健大高崎は夏も強い! Wエース抜きで県大会優勝、投打に新戦力が台頭中!

2024.05.06

【春季埼玉県大会】花咲徳栄4回に一挙10得点!20得点を奪った花咲徳栄が昌平を破り優勝!

2024.05.01

春季大会で頭角を現した全国スーパー1年生一覧! 慶應をねじ伏せた横浜の本格派右腕、花巻東の4番、明徳義塾の正捕手ら入学1ヶ月の超逸材たち!

2024.04.30

大阪大などに卒業生を輩出する進学校・三国丘  文武両道を地で行く公立校は打倒・強豪私学へ「何かしてやりたい」

2024.04.30

【岩手】宮古、高田、久慈、久慈東が県大会出場へ<春季地区予選>

2024.05.01

【神奈川】関東大会の切符を得る2校は?向上は10年ぶり、武相は40年ぶりの出場狙う!横浜は6年ぶり、東海大相模は3年ぶりと意外にも遠ざかっていた春決勝へ!

2024.04.30

【山口】宇部鴻城が西京を下して7年ぶり優勝!<春季大会決勝>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>