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真価が試される、佐々木朗の直球復活がカギ

2022.06.09

真価が試される、佐々木朗の直球復活がカギ | 高校野球ドットコム
2019年のドラフト1位・佐々木朗希(大船渡高出身)

 ロッテ・佐々木 朗希投手(大船渡高出身)に今季初の黒星がついた。負けなしだった白星街道に、とうとう土がついた。6月3日の巨人戦で先発5回5失点。巨人の岡本 和真内野手(智辯学園出身)に1発を浴びるなど、8安打されて打ち込まれた。

 ポイントは直球にあったと思う。初回に3番吉川 尚輝内野手(岐阜・中京高出身)に6球を投じて空振り三振に仕留めたが、三振を取りに行った直球をファウルにされて最後はフォークで締めた。岡本は初球の直球がファウル。追い込んでからの直球もファウル。最後はフォークだったが、巨人打線が直球に対応できていた。

 2回、増田 陸内野手(明秀日立出身)に許した適時打は直球だった。続く中山 礼都内野手(中京大中京出身)には直球をファウルで粘られた末に四球を出した。明らかに直球で仕留められなかったことが負け投手につながったと思われる。

 次回登板は10日のDeNA戦が有力。好調な打線のなかでも牧 秀悟内野手(松本第一出身)は手強い。特に右方向へ強い打球が打てる。160キロのキレのいい直球を内角に投げることができないと、なかなか打ち取るのは難しい。もちろん、牧だけではない。粘る打撃ができる打者が多いチームだけに、佐々木朗も簡単にはいかないかもしれない。

 救いはZOZOマリンのマウンドであることだ。投げ慣れたマウンドであり、完全試合をマークしたマウンドである。直球のキレさえ戻れば、あの「無双」の姿に戻れるに違いない。今季が終わったときに、あの今季初黒星が貴重だったと思えるようなマウンドにしてほしい。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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