ロッテは荻野、角中に加え、唐川、岩下らが1軍未出場
ロッテ・荻野 貴司
今季も5月に突入した。ここまでを見る限りセ・パ両リーグともに独走するチームはなく、まだまだ混戦が続きそうだ。大きく抜け出すチームがない中で鍵を握るのが2軍から上がってくる「上積み」だ。
故障や来日遅れなど様々な理由で、ここまで1軍での出場がない選手は多くいる。そんな彼らが本来の状態で1軍に上がってくればチームにとってこの上なく大きい。ここまで1軍で出番のない主な選手の状況を振り返ってみたい。
2年連続2位からの優勝を目指すロッテは、リードオフマンの荻野 貴司外野手(奈良郡山高出身)が1軍で出場していない。荻野は春季キャンプ中に新型コロナウイルスに感染し調整が遅れていた。2軍戦では5試合に出場しているが、最後の出場は4月9日となっており1軍復帰には時間がかかりそうだ。角中 勝也外野手(日本航空二高出身)も1軍で出場できていない。
正捕手候補だった田村 龍弘捕手(光星学院出身)も1軍には昇格していない。2軍では4月9日に初めて試合に出場した。この試合では本職の捕手ではなく三塁の守備についたが、その後は捕手としてマスクを被り1軍昇格を目指している。
右の大砲候補・井上 晴哉内野手(崇徳出身)は昨年10月に右手首の手術を行った影響でリハビリ中。ここまで2軍でも試合に出場していない。
投手陣では唐川 侑己投手(成田高出身)、岩下 大輝投手(星稜出身)といった昨シーズンは1軍で実績を残した選手たちがまだ昇格していない。2人ともまだ2軍でも登板はない。
トミー・ジョン手術からの復帰を目指す種市 篤暉投手(八戸工大一出身)は2軍で2試合に登板した。初登板では1回無失点と好投したものの、2試合目の登板では3分の2回を投げ被安打4、与四球2で3失点と打ち込まれた。先発としての起用が既定路線だけにもう少し長い回を投げられるようになる必要がある。そのため1軍昇格には時間がかかりそうだ。
(文:勝田 聡)
[page_break:ロッテ・1軍未出場の選手]<ロッテ・1軍未出場の選手>
※5月8日終了時点
・投手
種市 篤暉
唐川 侑己
山本 大貴
八木 彬
土肥 星也
成田 翔
秋山 正雲
岩下 大輝
中森 俊介
横山 陸人
森遼 大朗
古谷 拓郎
土居 豪人
・野手
荻野 貴司
角中 勝也
田村 龍弘
吉田 裕太
井上 晴哉
江村 直也
西川 僚祐
茶谷 健太
西巻 賢二
植田 将太