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【巨人】岡本和を中心の4人が打線引っ張る、新鮮力も必要

2021.12.15

【巨人】岡本和を中心の4人が打線引っ張る、新鮮力も必要 | 高校野球ドットコム
巨人・岡本和真内野手

 2021年シーズンが終了した。東京五輪があり変則日程ながら2年ぶりに143試合が行われ、セ・リーグはヤクルト、パ・リーグはオリックスが前年最下位からの優勝となった。日本シリーズは優勝チーム同士の対戦となり、ヤクルトが4勝2敗で20年ぶりの日本一に輝いた。

 両リーグのタイトルは確定したが、12球団各チームの中でのランキングはどうだったのか。今季のデータを振り返り、投手、打者に分けてランキングを紹介していく。

 今回は巨人の打者。リーグ3連覇をかけた今季だったが、終盤に失速して優勝を逃した。投打にわたり、本来の力が発揮できずに、勝負どころで踏ん張れず、あと1本が出なかった。若手が少しずつ起用されているが、打線全体が2年連続で2冠王に輝いた岡本和に頼ってしまっている感はぬぐえなかった。

 打率ランキングは以下の通り。規定打席に達している選手は4人で、松原が巨人の育成出身では初の規定打席に到達し、チームトップの打率を誇った。しかし、リーグでは17位で、各球団の打率トップ選手のなかでは最下位。チーム打率.242もリーグ5位と低迷した。

 

<打率ランキング上位>(規定打席到達者=試合数 × 3.1)
1位 松原 聖弥 .274(477打席431打数118安打)
2位 坂本 勇人 .271(487打席424打数115安打)
3位 丸 佳浩 .2653(457打席392打数104安打)
4位 岡本 和真 .2648(592打席521打数138安打)

 本塁打では2年連続で本塁打と打点の2冠王に輝いた岡本和がダントツ。ここでも松原が育成出身としてはリーグ最多の12本塁打をマークした。チーム169本塁打はリーグトップだた。

<本塁打上位ランキング>
1位 岡本 和真 39(276塁打、長打率.530)
2位 丸 佳浩 23(194塁打、長打率.495)
3位 坂本 勇人 19(198塁打、長打率.467)
4位 ウィーラー 15(184塁打、長打率.479)
5位 松原 聖弥 12(182塁打、長打率.422)

 打点ではトップの岡本和と2位のウィーラーとの差がほぼ倍と開いた。岡本和の孤軍奮闘ぶりが明確だが、それだけ岡本和の前にチャンスを作ったともいえる。

<打点上位ランキング>
1位 岡本 和真 113(39本塁打、打率.2648)
2位 ウィーラー 56(15本塁打、打率.289)
3位 丸 佳浩 55(23本塁打、打率.2653)
4位 坂本 勇人 46(19本塁打、打率.271)
5位 松原 聖弥 37(12本塁打、打率.274)
5位 大城 卓三 37(11本塁打、打率.231)

 本塁打が多かった岡本和が得点もトップ。岡本和の後ろに座るメンバーもしっかり仕事をした一面もうかがわせる。

<得点上位ランキング>
1位 岡本 和真 71(143試合138安打)
2位 松原 聖弥 69(135試合118安打)
3位 丸 佳浩 58(118試合104安打)
4位 坂本 勇人 53(117試合115安打)
5位 ウィーラー 44(121試合111安打)

 出塁率ではチームトップの63四球を選んだ丸が1位となった。

<出塁率上位ランキング>(規定打席到達者)
1位 丸 佳浩 .365(457打席104安打63四球0死球)
2位 坂本 勇人 .359(487打席115安打58四球1死球)
3位 岡本 和真 .341(592打席138安打57四球7死球)
4位 松原 聖弥 .333(477打席118安打38四球2死球)

 盗塁でも松原がトップ。打率との「チーム2冠」で、1番打者としての出塁、得点、打率、盗塁でチームを引っ張ったといえる。

<盗塁上位ランキング>
1位 松原 聖弥 15(135試合477打席7盗塁刺)
2位 梶谷 隆幸 11(61試合246打席8盗塁刺)
3位 増田 大輝 8(56試合25打席4盗塁刺)
4位 吉川 尚輝 7(108試合329打席0盗塁刺)
5位 重信 慎之介 6(73試合86打席2盗塁刺)

 規定打席に到達したのが、岡本和、坂本、丸、松原の4人。これにウィーラーを加えた5人が打撃部門の上位を占め、岡本和は安打数でもチームトップを誇った。他の選手の台頭が望まれる。


 12月2日現在の巨人野手登録の支配下選手、自由契約選手は以下の通り。

<巨人支配下選手>野手
(数字は背番号、カッコ内は出身高校)

【捕手】
22 小林 誠司(広島広陵)
24 大城 卓三東海大相模
38 岸田 行倫報徳学園
67 山瀬 慎之助星稜
69 萩原 哲日南学園
94 喜多 隆介小松大谷

【内野手】
00 湯浅 大健大高崎
0 増田 大輝小松島
5 中島 宏之伊丹北
6 坂本 勇人光星学院
10 中田 翔大阪桐蔭
25 岡本 和真智辯学園
29 吉川 尚輝中京
32 廣岡 大志智辯学園
37 若林 晃弘桐蔭学園
40 中山 礼都中京大中京
48 ウィーラー
52 北村 拓己星稜
60 菊田 拡和常総学院
68 秋広 優人二松学舎大附

【外野手】
8 丸 佳浩千葉経大附
13 梶谷 隆幸開星
31 松原 聖弥仙台育英
36 石川 慎吾東大阪大柏原
39 立岡 宗一郎鎮西
43 重信 慎之介早稲田実業
51 八百板 卓丸聖光学院

<自由契約選手>
61 増田 陸(明秀学園日立)→育成再契約
65 松井 義弥折尾愛真
66 香月 一也大阪桐蔭)→育成再契約
93 平間 隼人鳴門渦潮)→育成再契約
98 ウレーニャ→育成再契約へ
2 陽 岱鋼福岡第一
9 亀井 善行上宮太子)→引退
28 ハイネマン
97 伊藤 海斗酒田南)→育成再契約

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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