News

オリックスは元への期待大、来田、大下らはシンデレラボーイになれるか

2021.12.07

オリックスは元への期待大、来田、大下らはシンデレラボーイになれるか | 高校野球ドットコム
来田 涼斗(オリックス)

 二軍では来シーズン以降の戦力を期待されている若手有望株、故障からの復帰を目指すリハビリ段階の主力、そしてベテランと様々な選手がしのぎを削っている。

 そのなかで今シーズンは誰が多くのチャンスを与えられてきたのだろうか。各球団の打席数上位5人を振り返ってみたい。

 一軍は25年ぶりとなるリーグ優勝を飾ったオリックスだが、二軍は優勝した阪神から32.5ゲーム差離れた最下位(全5チーム)に終わった。そのなかでもっとも多く打席を与えられたのが元 謙太外野手(371打席)だった。

 元は2020年ドラフト2位で指名を受け、中京からオリックスへと入団した。高卒1年目ながらチーム最多の打席を与えられていることからも大きな期待が見て取れる。しかし打率.138(334-46)は規定打席到達者の中で最下位に終わり苦しんだ。119三振もチームワーストだったが、チーム最多の4本塁打を放った。三振を恐れず積極的な打撃が目立った。

 元に次ぐ打席数だったのは、同じく高卒ルーキーの来田 涼斗外野手(336打席)だった。明石商からドラフト3位で入団した来田は、高卒1年目ながらリーグ3位の打率.255(321-82)と奮闘している。また一軍にも3度昇格。初出場となった7月13日の日本ハム戦では「7番・左翼」でスタメン出場し、初打席初安打初本塁打を含む3安打猛打賞を記録した。シーズンを通じては23試合の出場で打率.211(71-15)、2本塁打、8打点と爪痕を残している。

 元、来田に続く3位は2020年育成5位のルーキー、霞ヶ浦出身の佐野 如一外野手(290打席)だった。開幕直前に支配下登録され開幕一軍入りを果たしたものの、10試合の出場で打率.000(8-0)と結果を残せず4月11日に降格。その後は一軍に昇格できず二軍で過ごした。

 4位の白鴎大足利出身、大下 誠一郎内野手(239打席)と、5位の未来沖縄出身、宜保 翔内野手(234打席)は、ほぼ打席数が同じでいずれも一軍での出場機会を得た。大下は15試合、宜保は33試合に一軍で出場している。ともに一軍での打率は1割台と苦しんだが、大下は日本シリーズでも代打で起用されている。

 オリックスは一軍で高卒2年目の紅林 弘太郎内野手(駿河総合出身)や、高卒3年目の太田 椋内野手(天理出身)を積極的に起用していたが、同時に二軍でも高卒ルーキーに多くの打席を与えていた。試合に起用しながら若い選手の成長を促すことで戦力を整えていく。

<オリックス二軍・打席数上位5人>

元 謙太(371打席)
打率.138(334-46) 4本塁打 30打点

来田 涼斗(336打席)
打率.255(321-82) 2本塁打 26打点

佐野 如一(290打席)
打率.204(245-50) 3本塁打 20打点

大下 誠一郎(239打席)
打率.244(193-47) 2本塁打 15打点

宜保 翔(234打席)
打率.225(209-47) 0本塁打 14打点

(記事:勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.18

【岩手】一関二、盛岡誠桜などが初戦を突破<春季大会>

2024.05.18

【関東】昌平・山根が2発5打点、東海大相模・4番金本が2ランなどで初戦を快勝、東海大菅生は山梨学院を完封<春季地区大会>

2024.05.18

【長崎】長崎西、島原中央などが初戦を突破<NHK杯地区予選>

2024.05.18

【春季関東大会】白鷗大足利・昆野が最速152キロを計測!前橋商の剛腕・清水はまさかの5失点…。チームもコールド負け!

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?