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パ・リーグの本塁打上位は大学・社会人出身が独占

2021.11.02

パ・リーグの本塁打上位は大学・社会人出身が独占 | 高校野球ドットコム
オリックス・杉本 裕太郎と吉田 正尚

 プロ野球も今季のシーズンが終わった。両方リーグともに、昨年最下位のチームが優勝するという劇的な異例なシーズンだったが、タイトル争いも見どころは満載だった。

 パ・リーグ打撃部門を見ると、本塁打王を争った上位では、大学・社会人出身の選手が多かった。打点、打率でもその傾向は強く、高卒が上位を占めたセ・リーグと対照的だった。

★パ・リーグ打撃部門
本塁打
1 杉本 裕太郎(オ) 32 JR西日本
2 レアード(ロ)   29
3 柳田 悠岐(ソ)  28 広島経済大
4 マーティン(ロ)  27
5 山川 穂高(西)  24 富士大
6 吉田 正尚(オ)  21 青山学院大
6 島内 宏明(楽)  21 明治大
6 栗原 陵矢(ソ)  21 春江工
9 中村 剛也(西)  18 大阪桐蔭
9 浅村 栄斗(楽)  18 大阪桐蔭

 昨年まで通算9本塁打だったオリックス杉本がいきなりの開花で本塁打王に輝いた。高校時代から長距離砲として素質は評価されていたが、遅咲きの開花となり、優勝に大きく貢献した。6位タイまでの栗原をのぞいた7人は大学・社会人出身である。やはりある程度のパワーがつかないとパ・リーグ投手から本塁打量産というわけにはいかないようだ。

打点
1 島内 宏明(楽) 96 明治大
2 レアード(ロ)  94
3 杉本 裕太郎(オ)83 JR西日本
4 柳田 悠岐(ソ) 80 広島経済大
5 栗原 陵矢(ソ) 77 春江工
6 マーティン(ロ) 75
7 [player]中村 剛也
(西) 74 大阪桐蔭
8 吉田 正尚(オ) 72 青山学院大
9 近藤 健介(日) 68 横浜
10 中村 奨吾(ロ) 67 早稲田大
10 浅村 栄斗(楽) 67 大阪桐蔭

 打点部門でも、大学・社会人出身が上位を占めた。特に、本塁打数が6位タイながら打点トップの島内は、勝負強さと経験に裏打ちされた結果だろう。4位のソフトバンク柳田までは、大学・社会人出身となった。

打率
1 吉田 正尚(オ) .339 青山学院大
2 森 友哉(西)  .309 大阪桐蔭
3 杉本 裕太郎(オ).301 JR西日本
4 柳田 悠岐(ソ) .300 広島経済大
5 近藤 健介(日) .298 横浜
6 荻野 貴司(ロ) .296 トヨタ自動車
7 中村 剛也(西) .284 大阪桐蔭
8 中村 奨吾(ロ) .283 早稲田大
9 岡島 豪郎(楽) .280 白鷗大
10 鈴木 大地(楽) .277 東洋大

 打率もベスト3は西武森以外は、やはり大学・社会人出身選手となっている。昨年は楽天浅村が上位にいたこともあったが、今季はオリックス勢の台頭と、楽天島内の好調があり、この結果につながった。今季、セ・リーグでは高卒選手が打撃部門上位を占めた。リーグでこれだけ顕著に違うがでるシーズンも珍しい。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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