試合レポート

都立東村山vs都立翔陽

2021.07.10

「登録9人」都立東村山が9年ぶり初戦突破

 立川市営球場の第二試合では夏の西東京大会の1回戦、都立東村山と都立翔洋の試合が行われ、都立東村山が5対3の逆転勝利で2012年の第94回大会以来、9年ぶりの初戦突破を果たした。

 今年は3年生2名、2年生5名の計7名で春を迎えたが、1年生部員2名が加わり9名で単独チームとしての出場を叶えた。この日は気温34度を記録し相手チームには試合後、熱中症の選手も見られた。「いつ誰が倒れてもおかしくない状況だったので、それだけを気にしていました。選手たちはよくやってくれました」。一人倒れたら試合終了。チームを率いる岩瀬陸斗監督は安堵の表情でこの試合を振り返った。

 昨夏独自大会は都立農業都立府中との合同チームで出場した。「合同か単独かというより、エースの鈴木太陽、主将の福岡良太、マネージャーの池田風夏の3年生3名がこの夏、いい思いができるようにということだけです」。試合終了後の都立東村山”ナイン”の笑顔が印象的だった。

 2対3の1点ビハインドで迎えた7回、先頭の2年生・近藤聖那の死球から3番鈴木が左前打でつなぎ、4番・福岡が左前へ同点打を放った。鈴木は8回にも適時打を放ち、投げては6回3失点、打っては4打数3安打1打点と、3年生2人の活躍が光った。「本当に2人に結果が出てくれてよかったです」。9年ぶりの夏の勝利は上級生の2人が牽引した。

 次戦に向けて鈴木は「格上相手にもこれまで自分たちがやってきたことができるように」と大きな一勝を胸に前を向いた。

(取材=藤木拓弥

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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