土気vs成田西陵
17安打の猛攻で成田西陵が初戦突破!
4番ファースト・野崎(成田西陵)
6月30日に開会式を迎えた第103回千葉大会。しかし雨天が続き、大会4日間で4試合しか消化できないまま、7月9日を迎えた。9日も8日から降り続けている雨天の影響で[stadium]千葉県野球場[/stadium]は30分遅れで試合開催となった。
東京ヤクルト・高梨 裕稔を輩出した土気と成田西陵の一戦。先制点を挙げたのは成田西陵。まず1回裏、内野ゴロの間に1点を先制し、さらに3回裏にも5番杉山勝の適時打で2点目を入れる。一方、土気も4回表に3四球から二死満塁のチャンスを作り、1番関口新の2点適時打で同点に追いつく。
成田西陵は4回裏、無死満塁のチャンスを作り、6番鈴木龍平の三ゴロの間に勝ち越し。さらに中壷亮の適時打で4対2とリードを広げる。
土気は7回表に再び反撃。二死二塁のチャンスから3番小幡幸彦の適時打で1点を返し、さらに4番川口滉太の適時三塁打で同点に追いついた。
2度も追いつかれた成田西陵だが、7回裏に6安打を集中し、一気に4点の勝ち越しに成功。8回裏にも犠飛による1点を追加した。9回表に内野ゴロの間に1点を失ったが、2番手の杉山の力投で、土気打線を抑え、初戦突破を決めた。
17安打を放った成田西陵打線の中心は4番の野崎響汰。この試合で右前安打、中前安打、レフトへ二塁打と猛打賞を記録。174センチ84キロと恵まれた体格をしており、スイングの速さ、打球の速さは成田西陵の中でもトップクラスのものがあった。柏シニア出身で、当時はレギュラーではなかったと振り返る。自慢の打撃を磨き、春頃は長打にこだわりすぎて不振に陥ったが、ライナー性の打球を打つことを心がけ、復調した。
この試合でも「ゆるい変化球でカウントを取りに行くことが多かったので、しっかりと待って打つことが出来ました」と狙い球をしっかりと絞って打ち返すことができていた。
卒業後は大学でも野球を続けたいと考えている右の強打者。今後の試合でもその打棒に注目が集まる。
(取材=田中 裕毅)