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雨天の練習とコンディション

2021.06.01

雨天の練習とコンディション | 高校野球ドットコム
雨の日の練習でケガをしたり体調を崩すことがないようにしよう

 梅雨時期になるとグランドでの練習ができず、屋内で練習する機会が増えると思います。室内練習場や体育館、トレーニング場、さらには校舎内を使っての体力トレーニングなど学校によって使える場所は限られると思いますが、雨天時に練習する際に気をつけたいことやコンディションについて確認しておきましょう。

●濡れたサーフェス(地面)に気をつける
雨の日は廊下や室内のサーフェス(床面)が濡れて滑りやすくなっています。こまめに雑巾などで地面を拭いておかないと、足をとられて滑ったり転んだりして、足関節捻挫や太ももの肉離れなど思わぬケガをしてしまうことも考えられます。濡れた床面では切り返し動作など敏捷性を目的としたものは、なるべく避けるようにしましょう。また階段などを使う場合はスピードを競うことは避け、足元に十分に注意してトレーニングを実施するようにしましょう。

●個人のスペースを確保する
狭い場所が多いとは思いますが、一人ひとりのスペースが狭いと十分に体を動かすことができず、一つ一つの動作が小さくなってしまいます。大人数で狭いスペースを使う場合はペアを組んで交互に行ったり、グループに分けて行ったりして、一人分のスペースをきちんと確保することが大切です。ぶつかり合ったりするとそこでもケガをしてしまうことがあるので、スペースにあった人数で練習を行うようにしましょう。狭い場所では腹筋・背筋をはじめとする自重トレーニングなどが適しています。

●雨の日は古傷が痛みやすい
曇りの日や雨の日になると、以前傷めた部位に痛みが出る選手も少なくないと思います。痛みを感じるメカニズムには諸説ありますが、気圧の変動によって交感神経が刺激され、痛みを感じやすくなることが指摘されています。また晴れの日に比べて体も冷えやすいため、いつもよりも入念にウォームアップすることが大切です。

●入浴は湯船につかろう
雨が降っていてもグランドコンディションが良ければ、そのまま練習を行うこともあります。雨で濡れた体はいつも以上に冷えてしまうので、練習後はタオルなどでできるだけ体を拭いて乾かし、帰宅後は湯船につかって体を温めることを心がけましょう。練習後に体が濡れた状態でクールダウンをするよりは、体を温めた上でゆっくりと自宅でストレッチなどを行うことでも代替可能です。風邪などの感染症対策や、筋疲労の軽減などから考えても入浴は大事なコンディショニングの一つと覚えておいてくださいね。

文:西村 典子
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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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