大阪桐蔭、日大三らの招待試合中止・延期決まる
池田陵真と星 憂芽
5月12日(水)、徳島県高等学校野球連盟と阿南市は大阪桐蔭(大阪)を招き、6月12日(土)・13日(日)に同市の[stadium]JAアグリあなんスタジアム[/stadium]で富岡西・徳島北・5623・阿南高専の4校と対戦予定だった「2021年度・徳島県高等学校野球連盟招待試合」を「新型コロナウィルス感染症が全国的に拡大している状況で、選手及び関係者の健康と安全を考慮いたしました結果」(徳島県高野連・藤川 康司会長名文書より)中止とすることを発表した。
現在、徳島県内の高校野球部活動は、とくしまアラート「感染拡大注意・急増」に伴い全ての競技が対外試合停止中。招待校の大阪桐蔭が所在する大阪府内も現在、5月末まで緊急事態発令中。
このような状況を踏まえ、須崎 一幸・徳島県高野連理事長は「高野連と阿南市とで協議を重ねたが、観客へのリスクなどを考えれば残念ながら致し方ない。今後は選手権徳島大会へ向けて準備を進めていく」と高校野球ドットコムの独占電話取材に対しコメントを残した。
一方、同じ5月12日(水)に香川県高校学校野球連盟も徳島県高野連招待試合と同様の日程で日大三(西東京)を招き、香川県高松市の[stadium]レクザムスタジアム[/stadium]で春季県大会ベスト4の英明、藤井、高松商、丸亀城西が対戦する予定だった「香川県高等学校野球連盟招待試合」を「若年層での変異型ウイルスの確認が相次いでおり、高校球児にとっても安心できない状況」(香川県高等学校野球連盟・細川 典宏会長名文書より)などを理由に中止とすることを決めた。
なお、高校野球ドットコムの独占電話取材に応じた香川県高等学校野球連盟・福井 博三理事長は「現在、香川県では5月末まで「緊急事態対策期」にあり対外試合が停止中。感染状況を考えるとこの時期に試合をするのは難しい。加えて東京都春季大会も決勝戦が延期となっており、日大三高さんの日程も考慮して中止を決めました」と中止に至った理由を説明している。
さらに当初、5月15日(土)・16日(日)徳島県鳴門市の[stadium]オロナミンC球場[/stadium]で智辯学園(奈良)、報徳学園(兵庫)を招き、鳴門・鳴門渦潮と対戦予定だった「鳴門市内高校野球親善試合」も上記の理由により中止が決定済。
また、5月30日(日)に愛媛県松山市の[stadium]坊っちゃんスタジアム[/stadium]で日大三(西東京)、北条を招いて開催予定だった「松山商・開校120周年招待試合」も愛媛県内が月内まで「感染対策期」が延長されたことに伴う対外試合停止措置により開催延期が決定。
よって、2021年5・6月に開催予定だった四国内の高校野球招待試合はすべて中止・延期となっている。
(取材=寺下 友徳)