News

移籍2年目で今季3本塁打の香月一也が見せるブレキクの兆し

2021.05.18

移籍2年目で今季3本塁打の香月一也が見せるブレキクの兆し | 高校野球ドットコム
高校時代の香月一也(大阪桐蔭)

 今シーズンも新戦力が躍動している。なにも新戦力というのは、佐藤 輝明(阪神)や早川隆久(楽天)といった新人、梶谷隆幸(巨人)や近藤 弘樹(ヤクルト)といった移籍選手、そしてオスナ(ヤクルト)やスモーク(巨人)といった新外国人だけではない。

 昨シーズンまでは一軍での戦力となっていなかったが、今シーズンに入ってからブレイクしつつある選手も複数いる。在籍2年目以降の”新戦力”を各球団ごとに紹介したい。

 首位の阪神を4.5ゲーム差で追いかける巨人は故障者が続出している。現在エースの菅野 智之と主将の坂本 勇人が登録抹消中。その他にも大砲候補として期待されたテームズがアキレス腱断裂の大怪我を負い、今シーズン中の復帰はかなり難しい状況だ。

 そのなかでも投手・野手ともにこれまでは戦力となれていなかった選手が結果を残している。投手では移籍4年目の野上 亮磨が復活した。野上は2017年オフにFA権を行使して西武から巨人へと移籍。2018年こそ25試合に登板したものの、その後はアキレス腱の断裂もあり昨シーズンの一軍登板は0に終わった。移籍後はほぼ戦力となっていなかったと言っていい。

 しかし、今シーズンはここまで8試合(先発1試合)に登板。回跨ぎ、ロングリリーフなど起用法は様々だが、ここまで中継ぎ登板で失点したのは1試合のみ。それもロングリリーフとして3回を投げた試合だけ。それ以外の登板では見事な投球で、防御率1.65と好結果を残し奮闘している。移籍後は結果を残せず昨シーズンは一軍で登板がなかったことを考えれば、巨人としては”新戦力”に近いものがある。

 野手では香月 一也も面白い存在だ。香月は2014年ドラフト5位で指名され大阪桐蔭高からロッテへと入団した内野手。昨シーズン途中にトレードで巨人へとやってきた。

 昨シーズンは一軍で8試合の出場でノーヒットに終わったが、今シーズンはここまで18試合に出場。打率.256(39打数10安打)と高打率とは言えないが、3本塁打を記録しOPS.905と結果を残している。一塁、二塁、三塁と複数のポジションを守れる強みもあり、坂本が不在の内野レギュラー争いに名乗りを上げた。

 セ・リーグ3連覇を目指すためには、レギュラー陣以外の選手の底上げが必要不可欠となる。野上、香月といった移籍加入後、これまでは戦力となっていなかった選手が力になればチーム力は大きく上がる。

<今シーズン成績>
野上 亮磨(巨人)
8試合 0勝1敗1S4H 16.1回 奪三振15 防御率1.65

香月 一也(巨人)
18試合 打率.256(39打数10安打) 3本 6打点 0盗塁

(記事:勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.18

【岩手】一関二、盛岡誠桜などが初戦を突破<春季大会>

2024.05.18

【関東】昌平・山根が2発5打点、東海大相模・4番金本が2ランなどで初戦を快勝、東海大菅生は山梨学院を完封<春季地区大会>

2024.05.18

【長崎】長崎西、島原中央などが初戦を突破<NHK杯地区予選>

2024.05.18

【春季関東大会】白鴎大足利・昆野が最速152キロを計測!前橋商の剛腕・清水はまさかの5失点…。チームもコールド負け!

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?