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ドラフト候補と前阪神右腕から安打!ソフトバンクドラ1・井上朋也(花咲徳栄出身)の勢いが止まらない!

2021.04.23

ドラフト候補と前阪神右腕から安打!ソフトバンクドラ1・井上朋也(花咲徳栄出身)の勢いが止まらない! | 高校野球ドットコム
井上朋也

 ソフトバンク1位・井上朋也花咲徳栄出身)の好調ぶりを21日に紹介したが、またも22日の徳島インディゴソックス戦でもマルチヒットを記録した。

 まず1安打目は今年の独立リーグでもポテンシャルの高さは屈指のものがある中山 晶量鳴門出身)からストレートを捉え右中間を超える三塁打を放ち、犠飛で生還。さらに8回裏の第4打席では前阪神の福永 春吾クラーク記念国際出身)から痛烈な左前安打を放った。

 何がすごいかといえば、すでに4月の時点で140キロ後半の速球を投げ込む右腕の速球、変化球の対応ができていること。位置づけとしては三軍だが、二軍で投げる投手の球速、変化球とは大きな差はなく、井上の打撃レベルは高卒新人の中では突出していることが分かる。

 そして本日から二軍合流した井上。こうした流れを聞くと、井上を指導した岩井監督の方針が実を結んでいることが分かる。岩井監督はドラフト前の取材でこう語っていた。

 「入学当時は波を打つスイングをしていたんです。当時のスイングのままだとレベルの高い投手に苦しむと思っていました。もちろん当時のスイングでも打てたので、直す必要はなかったと思います。でもこう言いました。『プロで活躍する選手は同じ技術のままでは、活躍ができないから、フォーム、技術などを少しずつ変えていくのは当たり前』と話したら、受け入れて、スイングの軌道を行いました。とにかく癖が強い選手でしたから、時間をかけて修正をしていきました」

 岩井監督は先を見据えて、指導をしていたのだ。花咲徳栄はここまで6年連続で高卒プロ入りを実現しているが、素材としてはナンバーワンだった井上が順調なスタートを切れているのは、指導者の助言に素直に耳を傾け、それを会得できるセンスがあったことだろう。

 プロ入り後も微調整を重ねながら、ここまでの打撃を見せているだろう。ますます井上の打席が楽しみとなった。

(記事:河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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