試合レポート

習志野vs日体大柏

2021.04.30

習志野らしさ見える野球で13安打7得点!日体大柏を破って8強へ

習志野vs日体大柏 | 高校野球ドットコム
5打点の活躍を見せる竹内奏楽(習志野)

 名門・習志野日体大柏と対戦。13安打7得点の猛攻で、好投手リレーを展開する日体大柏を破り、ベスト8進出。Bシード以上が確定した。

 やはり甲子園出場時のチームと比較してしまうと、まだ盤石とは言い難い試合運びだが、それでも随所に習志野らしさを発揮。

 まず1回裏、二死二塁から3番・竹内奏楽(2年)の二塁内野安打の間に小林風太が生還。さらに2回裏には一死満塁のチャンスから押し出しとまたも3番竹内の左中間を破る走者一掃の三塁打で5対0と突き放す。

 さらに、竹内は適時三塁打を放ち、7対2と突き放すこの試合で3安打5打点の大活躍。166センチ66キロとこ柄ではあるが、レベルスイングで振り抜き、次々とヒットゾーンへ打球を運ぶアベレージヒッターで、技術的に高度な選手だ。

 習志野は朝6時頃から自校のグラウンドで打撃練習を行い、「調子は良い感じでしたので、しっかりと試合に入ることができました」と手応えを感じながらこの試合に入っていた。

 竹内以外にも4安打の1番・小林風太(3年)と高打率の打者が多く、チーム打率はここまでの3試合で打率.476と打線好調。竹内は「基本的なセンター返しを徹底してみんな打席に入っています」と原点に立ち返った結果が打撃好調につながっている。

 日体大柏の投手陣は登板した3人とも130キロを超え、県内でも高いレベルにある。そういった投手陣から攻略できたのは昨秋から大きな成長点だろう。またシングルヒットが出れば、大きくオーバーランして二塁に陥れようとする姿勢を見せており、観察力も高い。少しずつスキがないチームとなっている。

 また投手では2番手の関 順一郎(2年)が目についた。体を折り曲げながら鋭く腕を振っていく右のサイドハンド。常時130キロ~134キロのストレートは両サイドに投げ分け、110キロ前半のスライダーのキレが良く、力のある直球で4イニングを投げて1失点の力投。2年生としてはまずまずの力量があり、2011年夏の甲子園出場に貢献した木村光彦(日本大ー東京ガス)を思い出させる投手だ。

 敗れた日体大柏。伊藤監督は「実力差がはっきり出た試合でした」と振り返ったが、ここまでの3試合で収穫になった部分も多かったと振り返る。そして夏までの課題として、第4の投手の台頭を課題を挙げていた。

(取材=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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