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早川隆久、島孝明らと戦国千葉で戦った小沼 健太(東総工)が地元・千葉ロッテから育成指名!長身を活かした投球で支配下狙う!

2020.10.28

早川隆久、島孝明らと戦国千葉で戦った小沼 健太(東総工)が地元・千葉ロッテから育成指名!長身を活かした投球で支配下狙う! | 高校野球ドットコム
小沼 健太 ※写真提供=ルートインBCリーグ

 10月26日に行われたドラフト会議で、ルートインBCリーグ(以下BCリーグ)に所属する5人の選手が名前を読み上げられた。そのひとりがロッテから育成2位で指名を受けた小沼 健太(茨城)である。茨城はBCリーグ新規参入2年目で初めてNPBドラフト指名選手を輩出した。

 小沼は1998年生まれの22歳で早川 隆久(早稲田大→ロッテ1位)や佐藤 輝明(近大→阪神1位)らと同じ世代となる。しかし、アマチュア時代に華々しい成績を残し、ドラフト1位で複数の球団から指名を受けた彼らとは異なる道を歩んできた。

 球団を通じて発表されたコメントでも、「まだここからが勝負だと思うので支配下登録・一軍のマウンドに立てるように頑張ります」とここからが勝負、と決意を語っている。

 地元である千葉県内では早川だけでなく島 孝明東海大市原望洋高→ロッテ)や伊藤 翔横芝敬愛高→四国IL徳島→西武)が同学年の存在である。そんな中、小沼は全国的に無名の東総工業高校で背番号「1」を背負い、中継ぎでの登板がメインだった。

 その3年間で甲子園はもちろん、関東大会への出場もない。2016年のドラフト時にもプロ志望届を出したが、NPBからの指名はなく翌年からBCリーグ埼玉に入団することとなった。

 埼玉では2017年から2年間プレーし、昨シーズンからは新規参入球団である茨城に移籍。昨シーズンまでは主に先発での起用だったが、今シーズンは25試合中23試合に中継ぎとして起用されている。

 BCリーグでは1年目から起用されてきたが、目立った成績を残したわけではない。今シーズンも30.1回を投げ防御率は5点台であり、奪った三振も22個と投球回数を下回っている。

 しかし、189センチの長身から放たれるストレートは150キロを超え、フォークボールを武器にしていることが評価されたのだろう。どちらかというと中継ぎとしてのほうが支配下登録への道は近そうだ。

 指名後の会見では、「今年、中継ぎに転向して全然抑えられなかった。チームに迷惑をかけたけど、ずっと使い続けてくれたことでスカウトの方の目に止まった。素直に感謝したい」と坂克彦監督や長峰昌司GM兼ヘッドコーチら首脳陣に向けて感謝を表している。

 奇しくもドラフトでの目玉であった早川と同学年であり、千葉県出身という共通点もある小沼。まずは二軍で結果を残して支配下登録を勝ち取り、早川と一軍の舞台で投げ合うことに期待がかかる。

(記事:勝田 聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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