北海相手に2日間で自責点3の爪痕残した原颯太(旭川大高)小さなエースの覚醒に期待したいワケ
旭川実先発・佐々木 聖和
札幌日大との準決勝に挑む北海。複数投手を擁する投手力を武器に、継投をしながらベスト8まで勝ち上がってきた。その北海相手に敗れはしたものの好投し、爪痕を残したのが旭川大高のエース・原 颯太だ。
6日の雨天ノーゲーム、そして翌日7日も先発した原。2試合それぞれの結果は以下の通りだ。
<6日>
6回 110球 打者27人 被安打1 奪三振3、四死球8 失点2 自責点0
<7日>
6.1回 112球 打者31人 被安打10 奪三振3、四死球5 失点4 自責点3
7日は連投の疲れもあってなのか、7回途中までで被安打10と打ち込まれたのが印象だが、6日の雨天ノーゲームとなった試合では打たれたヒットは僅か1本。北海の注目スラッガー・宮下朝陽の二塁打のみだった。
旭川大高も甲子園での実績は十分にあるが、それ以上に北海は甲子園で準優勝の経験もある実績あるチーム。道内のライバル相手に自信と課題を見つけられた2試合となったのではないだろうか。
原の最大の武器はボールのキレとコーナーを広く使える投球術にある。ノーワインドアップから動き出し、右足を真っすぐに上げてゆっくりと重心移動していく。横回転で身体をひねりながらも少し左肩を下げて身体を傾かせ、左腕をしっかりと上から振り下ろしていく。
身長170センチ体重74キロながらも、角度を付けた切れのあるストレート。加えて鋭く変化する縦のスライダーがコーナーに決まる。特にスライダーは低めに決まればバッターも手を出すことが多く、それほど切れているのが見てわかった。
地区予選では見せてきた制球力の高さは発揮されなかったが、1球1球のボールの質が高く、春先の成長を期待せずにはいられなかった。長く厳しい冬を超えて、原がどのような投手へ成長を遂げるのか。今後の成長に期待したい。
◇10月7日の試合
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