News

猛烈な成長続けるヤクルト・濱田太貴。明豊時代に語っていた「17歳の打撃理論」

2020.09.23

猛烈な成長続けるヤクルト・濱田太貴。明豊時代に語っていた「17歳の打撃理論」 | 高校野球ドットコム
明豊時代の濱田太貴(東京ヤクルト)

 ヤクルトの若き切り込み隊長の勢いが止まらない。1番に座る高卒2年目・濱田太貴が7試合連続ヒットと波に乗っている。ルーキーイヤーの昨年は1軍に2試合出場してノーヒットで終わった男が、殻を破ろうとしている。

 17日の横浜DeNA戦で1軍初のホームランを放ち話題となると、20日の広島戦では球団最年少での先頭打者ホームランを打つ活躍。21日までで打率.255、本塁打2、打点5、OPS.728という成績まで上がってきた。

 明豊時代は2年生の夏に甲子園を経験し、15打数9安打9打点2本塁打でベスト8進出に大きく貢献。最後の1年は甲子園に届かなかったが、世代を代表するスラッガーとしてドラフトでヤクルトから指名を受けた。

 1年目は2軍での生活が長く、2年目にして覚醒の兆しを見せている濱田だが、最大の武器は長打力といった野球の技術ではなく、理論を構築して実行に移せる思考力の高さにあると考える。

 2年背の冬に取材をした際、濱田は自身の打撃理論の変遷やメカニズムまで自分の言葉で説明ができているのが印象的だった。レベルの高い選手になればなるほど、自分を正確に理解して説明することができている。

 なかでも「バットとボールの当て方」を変えるということで、濱田はこんな言葉を残していた。

 「具体的な変更点は『バットの芯に当てて、バットとボールの接地時間をできるだけ長くしながら乗せる』ということです。そこで僕はティーのところから全部芯に当てることを意識しました。ティーから意識して打撃練習を続けてきたことで打球の質も変わりました」(インタビューより抜粋)

 こうした細部にわたる部分まで考えをもって取り組めているから2年目でも、1軍の舞台でチャンスをつかんでいるのではないだろうか。

 シーズンは終盤、今後の野球人生のためにも濱田はどんな結果を残してシーズンを終えるのか。今後の活躍からも目が離せない。

(記事=勝田聡

関連記事
【選手名鑑】明豊時代の濱田太貴(ヤクルト)の実力を分析
村上だけじゃない!古賀や濱田などヤクルトの高卒若手は半数以上が一軍でプレー
1軍でもアーチを描く濱田太貴(明豊出身)!ファームの成績から見るスラッガーとして成長

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.05.13

【仙台六大学】“投手王国”にまたひとり…リーグ戦初登板初先発の東北福祉大・柴田由庵が史上15人目ノーヒットノーラン達成!

2024.05.13

【首都大学】14季ぶりリーグ戦優勝の帝京大のエース左腕・榮 龍騰は「絶対にマウンドを譲りたくなかった」ストレートを軸にした投球で前回対戦の悔しさ晴らす11奪三振快投!

2024.05.13

「その指導で、子どもは本当に野球を楽しむことができていますか?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.3】

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.09

プロスカウトは190センチ超の大型投手、遊撃手、150キロ超右腕に熱視線!この春、浮上した逸材は?【ドラフト候補リスト・春季大会最新版】

2024.05.09

【熊本】九州学院は城北と文徳の勝者と対戦<NHK旗組み合わせ>

2024.05.09

「指導者はどこにいる?」九里学園(山形)が 選手主体の”考える野球”で成果着々

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?