期待のスラッガーは覚醒間近! 若き4番安田尚憲(千葉ロッテマリーンズ)の高校最後の夏
履正社・安田尚憲
今季は開幕一軍を勝ち取り、2戦目には3番指名打者としてスタメン、7月後半からは4番を任される試合も増えてきている21歳の期待のスラッガー安田尚憲(千葉ロッテマリーンズ)。打率は1日の試合終了時点で.222と高くはないものの4本塁打をマークするなど確実にブレイクの兆しは見せている安田。今回はそんな安田の高校最後の夏を振り返りたい。
▼安田尚憲(2017年・履正社)
選手権大阪大会
1回戦 9対0 常翔啓光学園
2回戦 8対0 守口東
3回戦 10対1 茨木
4回戦 9対2 今宮
5回戦 20対1 久米田
準々決勝 10対0 大体大浪商
準決勝 4対8 大阪桐蔭
2年秋の公式戦打率は.420、4本塁打、22打点と圧巻の成績を残し、神宮大会の決勝では同世代で「東の清宮、西の安田」と同じく注目を浴びていた清宮幸太郎(北海道日本ハムファイターズ)率いる早稲田実業と対戦。安田は本塁打を放ち、チームの神宮大会優勝に貢献した。春の選抜では準決勝の報徳学園戦で本塁打を放ったが、大阪桐蔭との大阪府同士の対決となった決勝では敗れ、秋春連覇とはならなかった。
そして迎えた夏の大会、準決勝まで危なげなく勝ち上がり、安田も3本塁打をマークし自慢の打棒を披露していた。そして迎えた準決勝では、春の選抜甲子園決勝で対戦した大阪桐蔭との再戦となった。序盤から激しい点の取り合いとなったが、安田は4打数1安打に封じ込まれ、ライバル対決にリベンジとはならず4対8で敗れ安田の夏は終わった。
その後、ドラフト会議で千葉ロッテマリーンズから1位指名を受け、プロ入り。
1年目からプロ初本塁打を放ち、2年目の昨シーズンは二軍でリーグトップの122試合に出場し、19本塁打、82打点で2冠に輝くなど確実に成長を遂げている。
今シーズン4番としても奮闘を見せている安田。同世代で4番として定着している村上宗隆(東京ヤクルトスワローズ)の活躍にも刺激を受けているはずだ。
ホークスとの首位争いを繰り広げているチームで、期待のスラッガーが覚醒し、チームの中心として活躍すれば念願の優勝が見えてくる。
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