明徳義塾がサヨナラ勝ち!NPBで活躍先輩たちも逆襲なるか?
昨年のドラフトでは岸潤一郎が埼玉西武に指名された
8月10日から[stadium]甲子園球場[/stadium]で甲子園交流試合が開催されている。今春のセンバツに出場予定
だった32校が1試合のみではあるが、甲子園の舞台で戦っている。
その初日、明徳義塾高校(高知)が、鳥取城北高校(鳥取)相手に逆転サヨナラ勝ちを収めた。明徳義塾は7回までノーヒットに抑えられながらも、8回に1点差まで詰め寄り、9回に逆転サヨナラ勝ちという試合展開。チームを率いる馬淵史郎監督も「やっぱり甲子園はいいね」と感慨深く語っていた。
一方でNPBの世界では明徳義塾高校OBたちが苦戦している。最も実績のある伊藤光(DeNA)は開幕一軍入りから主力としてプレーしていた。しかし、7月半ばに二軍降格と
なってから、ファームでも2試合にしか出場しておらず昇格の話も持ち上がっていない。球団発表の公式的な情報はなく、その状態が心配されている。
同じく捕手の古賀優大(ヤクルト)は、中村悠平と嶋基宏の離脱もあり一軍での出場機会が格段に増えた。しかし、打率.034(29打数1安打)と打撃面で苦しんでいる。二軍では打率.481(27打数13安打)と高打率をマークしているだけに、一軍でも結果がほしいところだろう。
西浦颯大(オリックス)は、開幕からおよそ1ヶ月後の7月半ばに一軍に上がってきたが、打率は1割台と結果を残すには至っていない。チームが最下位と苦しむ中、若い西浦は起爆剤となりたいところだが、まだその役割は果たせていない。
ルーキーの岸潤一郎(西武)は、7月に一軍昇格を果たしで3試合に出場したが、初安打を放つことなく現在は二軍調整中となっている。
投手陣では昨シーズン8勝を挙げ、先発ローテーション入りを果たした石橋良太(楽天)が、1勝3敗、防御率7.71と結果を残せず7月末に二軍へと降格した。チームは首位争いを演じていいるものの、先発投手陣が6人盤石というわけではない。ファームで調整をし、夏場の勝負どころで戻ってきたいところだ。市川悠太(ヤクルト)はここまで一軍登板はない。
このように今シーズンはここまで明徳義塾高校OBたちが、一軍で思うような成績を残せていないのである。後輩たちは劣勢の試合展開の中、終盤の逆転劇でみごとに勝利をモノにした。伊藤や古賀らも、ここからの逆襲を見せてくれることに期待がかかる。
【明徳義塾高校OBの成績】
※2020年シーズンNPB在籍
伊藤光(DeNA)
14試合/打率.233(30打数7安打)/0本塁打/3打点
古賀優大(ヤクルト)
18試合/打率.034(29打数1安打)/0本塁打/1打点
西浦颯大(オリックス)
18試合/打率.182(33打数6安打)/0本塁打/2打点
岸潤一郎(西武)
3試合/打率.000(2打数0安打)/0本塁打/0打点
石橋良太(楽天)
6試合/1勝3敗/28回/奪三振25/与四球14/防御率7.71
市川悠太(ヤクルト)
一軍出場なし
(記事:勝田聡)
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